• 先日読んだ『陰獣』が粘着的犯罪型だとすれば、一転対照的な本書は活劇系探偵物。知ってるし今更だけど、改めて乱歩小説の振り幅には感心する。そしてこれまで登場してきた犯罪者の中でも類のない魅力を持つ女賊「黒 先日読んだ『陰獣』が粘着的犯罪型だとすれば、一転対照的な本書は活劇系探偵物。知ってるし今更だけど、改めて乱歩小説の振り幅には感心する。そしてこれまで登場してきた犯罪者の中でも類のない魅力を持つ女賊「黒蜥蜴」といったら！主人公をカッコよく描こうとするなら同等にカッコいい敵役が要る、とはある作家さんの言葉だが、まさにそれに相応しい。こんなにもイケてるキャラなのに一作のみの登場というのも潔くて素敵。 …続きを読む
  里愛乍

  2024年05月30日
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• 大掃除の戦利品♪名作読み直し週間。もう１ページ目から、グッと江戸川乱歩の世界に浸れる名作。どこに明智小五郎の罠が仕掛けられてるか、ワクワクしますね。黒蜥蜴夫人もゲームをしているかのように明智とのやりと 大掃除の戦利品♪名作読み直し週間。もう１ページ目から、グッと江戸川乱歩の世界に浸れる名作。どこに明智小五郎の罠が仕掛けられてるか、ワクワクしますね。黒蜥蜴夫人もゲームをしているかのように明智とのやりとりを楽しんでいるようにみえて、でもやはりそこは命のやり取りなのだと実感させられるラストでした。 …続きを読む
  つーこ

  2020年04月28日
  54人がナイス！しています
• 頭脳明晰な明智小五郎vs美しい怪盗黒蜥蜴。はじめこそ、二人の頭脳戦が繰り広げられ、あれやこれや一体全体どっちが勝つのか静かに見守っていたわけですが、後半に進み黒蜥蜴の美しくも狂気じみた一面があらわれるに 頭脳明晰な明智小五郎vs美しい怪盗黒蜥蜴。はじめこそ、二人の頭脳戦が繰り広げられ、あれやこれや一体全体どっちが勝つのか静かに見守っていたわけですが、後半に進み黒蜥蜴の美しくも狂気じみた一面があらわれるにつれて、ついついテンションもはねあがってしまった。幻想的でグロテスク、そこに狂気が混じった独特な世界観。トリックがどうとか事件の経緯なんかよりも、そんな世界観に触れることが、1番の楽しみです。美しい人間の剥製に人間の水中ダンスの鑑賞。悪趣味だと思う反面、心のどこかで見てみたいと思う自分がいるわけです。 …続きを読む
  あや

  2015年03月29日
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