合意情死 がふいしんぢゆう

合意情死 がふいしんぢゆう

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年09月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784043596058
label

合意情死 がふいしんぢゆう

  • 著者 岩井 志麻子
  • デザイン 片岡 忠彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年09月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784043596058

あなたの周りにもきっといる――。小市民のおぞましさと滑稽を描く好短編集

片田舎のせせこましい職場で小さな権力をふりかざす小役人、目立った容貌もなく、地味なのにどこか鬱陶しい女など、思惑と欲望が複雑に絡み合う小市民たちの葛藤を、滑稽と恐怖のなかに描いた好短編集。 片田舎のせせこましい職場で小さな権力をふりかざす小役人、目立った容貌もなく、地味なのにどこか鬱陶しい女など、思惑と欲望が複雑に絡み合う小市民たちの葛藤を、滑稽と恐怖のなかに描いた好短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「合意情死 がふいしんぢゆう」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いや、これはきつい。目立たないくせにどこか鬱陶しい地味女、誠実に見えて肝心なところで無神経な好青年……。岡山を舞台にそこに生息する小市民を描いた短編集。人間が主題のホラーというと殺人鬼や狂人が活躍するも いや、これはきつい。目立たないくせにどこか鬱陶しい地味女、誠実に見えて肝心なところで無神経な好青年……。岡山を舞台にそこに生息する小市民を描いた短編集。人間が主題のホラーというと殺人鬼や狂人が活躍するものが多いが、ここで描かれているのはそこかしこで生活している普通の人々。だからこそ読んでいると自分の内面にある小市民性やせせこましさをこれでもかと覗き込まされるような感覚を覚える。さらに何が嫌かってその小市民の行動に反発しつつ納得させられる所がとても嫌。いつ我々が主人公になってもおかしくない話ばかりでした。 …続きを読む
    HANA
    2021年06月22日
    77人がナイス!しています
  • 明治頃の男と女絡みの短編集。「自動幻影」が特に好きだった。 明治頃の男と女絡みの短編集。「自動幻影」が特に好きだった。
    坂城 弥生
    2022年02月02日
    51人がナイス!しています
  • ★★★★☆小学校教員、新聞記者、地方小劇団の座長、看守などのどこか小心者で姑息な男たちが、艶めかしい女たちに翻弄される5編の短編集。近代日本の岡山を舞台にした作品ですが、まさに志麻子センセの「ぼっけえ、き ★★★★☆小学校教員、新聞記者、地方小劇団の座長、看守などのどこか小心者で姑息な男たちが、艶めかしい女たちに翻弄される5編の短編集。近代日本の岡山を舞台にした作品ですが、まさに志麻子センセの「ぼっけえ、きょうてえ」に近い暗澹とした世界観で、登場人物たちが語る岡山弁にも何か古めかしさを感じさせます。表向きは平常心を装いながら心の中は欲望に満ち溢れていたり、嫉妬だらけの男心が一番のホラーかもしれません。淫猥なタッチの表現力は志麻子センセのすごさです。お気に入りは物騒なタイトル名がついている表題作「合意情死」。 …続きを読む
    えっくん
    2020年03月25日
    37人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品