• ★★★★☆ 上巻に続き、下巻では現在（昭和50年）の事件が描かれる。 当然上巻での事件の真相も語られるのだが、これは多くの人の想像通りのものだろう。そして現在の事件も、自作『蝶々殺人事件』のトリックを堂々と転 ★★★★☆ 上巻に続き、下巻では現在（昭和50年）の事件が描かれる。 当然上巻での事件の真相も語られるのだが、これは多くの人の想像通りのものだろう。そして現在の事件も、自作『蝶々殺人事件』のトリックを堂々と転用していた以外に見どころはなかった。 ミステリとしては特に面白みがない作品だが、明治から続く法眼一族の物語としては読み応えがあった。 また脅迫ビデオの「お前たちは呪われている」のリフレインが子供の頃怖すぎたのが印象に残っている。 とりあえず全ての元凶は五十嵐猛蔵だな…こいつが一番のゲス野郎だ。 …続きを読む
  Kircheis

  2020年12月30日
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• 金田一耕助最後の事件で最後の長編、読み終わってしまった。。そして横溝正史50冊目である。 寂寥感がものすごいが、金田一が落ち目になってもダラダラ続けているよりはいいかもしれないと自分に言い聞かせる。去り 金田一耕助最後の事件で最後の長編、読み終わってしまった。。そして横溝正史50冊目である。 寂寥感がものすごいが、金田一が落ち目になってもダラダラ続けているよりはいいかもしれないと自分に言い聞かせる。去り際は彼らしかったしいいラストだと思う。 さてこれまでの長編と比べると度肝を抜かれる！まではなく最後はサラッとした美しささえ感じられた。（感傷的になりすぎていたのかもしれないが）家系図は複雑だし、約20年という時を経てなのでそれぞれの面白味はあると思う。緑ヶ丘マンション管理人山崎さんご夫妻も好きだったな〜 …続きを読む
  ミステリにゃん

  2025年05月26日
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• 昭和48年、生首風鈴事件から20年の時が過ぎた。一応の解決を見た事件だったが、一人の関係者の死から再び事件が動き始める。こういう時を超えた事件というのは大好物なのであるが、それに輪をかけて金田一物、もはや 昭和48年、生首風鈴事件から20年の時が過ぎた。一応の解決を見た事件だったが、一人の関係者の死から再び事件が動き始める。こういう時を超えた事件というのは大好物なのであるが、それに輪をかけて金田一物、もはや何をや言わんかで一気読みだった。等々力警部を始め関係者の現在も興味深いけど、その中で住所以外ほとんど変わっていない金田一って…。上巻に続いて因習に満ちた村さえ無いものの、著者のもう一つの特徴である華麗なる一族は全編に満ち満ちていて。著者全盛期には及ばないものの、金田一耕助最後の事件に相応しい事件でした。 …続きを読む
  HANA

  2020年03月13日
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