こゝろ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1951年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041001127
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こゝろ

  • 著者 夏目 漱石
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1951年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041001127

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「こゝろ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 私が先生と慕うその人は、人と自分に愛想を尽かし、死んだように生きている。未来を前に立ち尽くす私に、先生が遺書という形式で語る衝撃の過去。人の心に巣食う罪の意識を炙りだした一冊。鈍器で殴られたような、ず 私が先生と慕うその人は、人と自分に愛想を尽かし、死んだように生きている。未来を前に立ち尽くす私に、先生が遺書という形式で語る衝撃の過去。人の心に巣食う罪の意識を炙りだした一冊。鈍器で殴られたような、ずしりとした衝撃が胸を打つ。先生の過去を知った私と、遺された先生の妻には一切触れず、先生の死によって罪を完遂させている。読者は先生の死に自分の罪を重ねて、葬る。そんなふうに解釈した。そう思わなければ、先生の罪やKの弱さにのまれそうになる。この本の力は凄い。長く読み継がれる本の力にただただ、圧倒された。 …続きを読む
    *蜜柑*
    2013年02月21日
    27人がナイス!しています
  • 普及の名作を初めてきちんと読了。「私」と「先生」と、自殺した「K」という青年たちの心を描き出した小説。難しい理屈をこねくり回し、肥大化した自意識で扱う恋の顚末は、若きインテリゲンツィアらの幼さと未熟さ 普及の名作を初めてきちんと読了。「私」と「先生」と、自殺した「K」という青年たちの心を描き出した小説。難しい理屈をこねくり回し、肥大化した自意識で扱う恋の顚末は、若きインテリゲンツィアらの幼さと未熟さの描写のように思えました。先生もKも、お嬢さんに恋をしながら、見ているのは自分の内面と友人にどう思われるかのみなのです。(思い当たることがあって痛く思う人もいるかもしれません…)同時代に与謝野晶子が「柔肌の熱き血潮に触れもみで悲しからずや道を説く君」と詠んだ気持ちがよくわかる小説でした。あと、先生手紙長いよ! …続きを読む
    Takako
    2016年11月27日
    10人がナイス!しています
  • 国語の教科書に載っていたものの今年は授業でやらないらしく、それならばと読んだ。前半で先生の人柄を「私」の視点で客観的に描き、後半の「先生と遺書」で 先生の全てがはっきりする。Kの自殺の原因は果たして本当 国語の教科書に載っていたものの今年は授業でやらないらしく、それならばと読んだ。前半で先生の人柄を「私」の視点で客観的に描き、後半の「先生と遺書」で 先生の全てがはっきりする。Kの自殺の原因は果たして本当にお嬢さんを先生にとられたことだったのか。個人的には最初に先生といた外国人も気になる。有名な『精神的に向上心のない者はばかだ』はKの言葉だったのか…… …続きを読む
    2022年04月12日
    7人がナイス!しています

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