オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由

オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年10月24日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784044008741
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オノマトペの現象学 新版 「ぐずぐず」の理由

  • 著者 鷲田 清一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年10月24日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784044008741

オノマトペを見つめ、現象学的に語ることで浮かび上がる人間の存在の感覚。

その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。 その強度に言葉が追いつかないときに、ひとは音に音を重ねるのだろうか。それとも、言葉が足りないときにそれをぴたり言い当てようとして、ひとはこのように音感でいっきに意味を凝集させようとするのだろうか。あるいは、どこか逸脱しているところがあるという、そんな違和感をさりげなく表明しておこうとして、ひとはこのように特徴ある音を反復するのだろうか。「へとへと」「よれよれ」「だらだら」「ぞくぞく」「ぎすぎす」……けっして鳴っていないはずの音を言い表す言葉たちが、わたしたちの様子を表現して、読めばすとんと腑に落ちる。そんな不思議な「オノマトペ」を、現象学の視点から解きほぐす鷲田哲学の傑作エッセイ。「文庫版のための、やや長いあとがき」を増補した決定版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

言葉の感触 序にかえて

第一部 声のふるまい オノマトペのさまざまな顔
ぎりぎり/ぐずぐず/ちぐはぐ/ゆらゆら/ふわふわ/ほっこり/ぼろぼろ/なよなよ/にやにや/ねちゃねちゃ

第二部 音の絵 オノマトペの構造
1 音の絵
2 言葉の内臓感覚
3 律動と情調
4 感覚の越境
5 意味の内と外
6 魂の言葉 結びにかえて

あとがき
文庫版のための、やや長めのあとがき

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