- 著者 坂口 安吾
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2024年11月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 128
- ISBN:
- 9784041152508
100分間で楽しむ名作小説 白痴
- 著者 坂口 安吾
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2024年11月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 128
- ISBN:
- 9784041152508
人が持つ本質と向き合う100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作
一風変わった家がある。戸口が見当たらず、あるのは格子の嵌った窓ばかりで無用の者の侵入を嫌っている。そこに住む女――白痴女房もまたおかしな人間であった。人間なら誰しも備わっている理知の光が、女の顔からは欠片一片ほども感じられないのだ。その醜悪さに耐えきれず、伊沢はじっと空襲を待った。
戦争が、女を殺すのを見届けるために――。
戦争が、女を殺すのを見届けるために――。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
白痴
行雲流水
風博士
私は海をだきしめていたい
行雲流水
風博士
私は海をだきしめていたい
100分間で楽しむ名作小説 白痴 が含まれている特集
「100分間で楽しむ名作小説 白痴」感想・レビュー
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日本の敗戦が近い東京大空襲でのできごと。映画会社に勤める伊沢のもとに、隣に住んでいた白痴の女が潜り込んできた。「生命の不安と遊ぶことだけが毎日の生きがいだった」そんな伊沢の精神状態の中、白痴の女の肉欲 …続きを読む2025年04月29日16人がナイス!しています
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初めて読む坂口安吾。4篇収録。どれも癖が強い。戦争の記憶が色濃い表題作よりも、「行雲流水」が落語のようで読みやすく面白かった。異常な状況に反比例して、乾き退屈していく心情に迫った作品が多いのか。 「私 …続きを読む2025年04月19日3人がナイス!しています
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表題の『白痴』と『私は海をだきしめていたい』は面白いと感じたが、残りの短編に関しては、書いてあることが簡単なことにも関わらず、言いたいことがあまりわからない…と首を傾げることに。 哲学なのか、これは?そ …続きを読む2024年12月21日3人がナイス!しています