良心のありかを考える100分間。いつもより大きな文字で届ける厳選名作
お釈迦さまが散歩の途中、極楽の蓮池の下をのぞき込むと、カンダタという男が血の池でもがいているのが見えた。人を殺したり放火をしたり、さまざまな悪事を働いた末に地獄に落ちたカンダタを見てお釈迦さまは、彼が生前、蜘蛛を踏みつぶそうとして思いとどまったことを思い出した。そこでお釈迦さまは、彼をめがけ蜘蛛の糸を地獄の底へたらしたが――。
お釈迦さまが散歩の途中、極楽の蓮池の下をのぞき込むと、カンダタという男が血の池でもがいているのが見えた。人を殺したり放火をしたり、さまざまな悪事を働いた末に地獄に落ちたカンダタを見てお釈迦さまは、彼が生前、蜘蛛を踏みつぶそうとして思いとどまったことを思い出した。そこでお釈迦さまは、彼をめがけ蜘蛛の糸を地獄の底へたらしたが――。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
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「100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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100分間では終わらない短編集。あらすじと登場人物に微かに覚えのあった「蜘蛛の糸」に加えて、全く知らなかった「地獄変」「羅生門」「鼻」も収録される。昔の作品ってテーマとか解釈が明確じゃなく、短編だけど丸
100分間では終わらない短編集。あらすじと登場人物に微かに覚えのあった「蜘蛛の糸」に加えて、全く知らなかった「地獄変」「羅生門」「鼻」も収録される。昔の作品ってテーマとか解釈が明確じゃなく、短編だけど丸ごと想像させてくる感じがする。絵師が溺愛する娘を目の前で火にかけられ、文字通り目に焼き付けてでも地獄絵の屏風を仕上げる「地獄変」が印象的。語り手の主観に惑わされるものの、大殿様はやはり暴君だろう。ただ、良秀の娘を車に入れた覚えがなく、最後すり替えられていたから青ざめたと解釈するのはミステリーの読みすぎかな。
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『蜘蛛の糸』『地獄変』『羅生門』『鼻』 何回も読んでいるけど、たまに急に読みたくなる。 『地獄変』『羅生門』は特に好きかな。
『蜘蛛の糸』『地獄変』『羅生門』『鼻』 何回も読んでいるけど、たまに急に読みたくなる。 『地獄変』『羅生門』は特に好きかな。
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100分間で楽しむ名作小説シリーズ8作目!今作は表題作「蜘蛛の糸」のほかに「地獄変」「羅生門」「鼻」も収録。読んだ記憶があるのが「羅生門」だけ。それも話は覚えていなかった。「蜘蛛の糸」がここまで短い話だと
100分間で楽しむ名作小説シリーズ8作目!今作は表題作「蜘蛛の糸」のほかに「地獄変」「羅生門」「鼻」も収録。読んだ記憶があるのが「羅生門」だけ。それも話は覚えていなかった。「蜘蛛の糸」がここまで短い話だとは思っておらず、なのにとても内容が詰まっていて、結構楽しめたかな?芥川は特に知らない単語がたくさん使われている印象を持った。あと見たことない漢字に出会った。面白い。注釈の単語以外の単語を調べるの大変だった。このシリーズじゃなかったら芥川作品は手に取ってなかっただろうな。
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