新進気鋭の作家に盗作疑惑!? 発覚後は失踪――
ラノベ作家の杉浦李奈は、新進気鋭の小説家・岩崎翔吾との雑誌対談に出席。テーマの「芥川龍之介と太宰治」について互いに意見を交わした。この企画がきっかけとなり、次作の帯に岩崎からの推薦文をもらえることになった李奈だったが、新作発売直前、岩崎の小説に盗作疑惑が持ち上がり、この件は白紙に。そればかりか、盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていく……。真相は一体? 出版界を巡る文学ミステリ!
ラノベ作家の杉浦李奈は、新進気鋭の小説家・岩崎翔吾との雑誌対談に出席。テーマの「芥川龍之介と太宰治」について互いに意見を交わした。この企画がきっかけとなり、次作の帯に岩崎からの推薦文をもらえることになった李奈だったが、新作発売直前、岩崎の小説に盗作疑惑が持ち上がり、この件は白紙に。そればかりか、盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていく……。真相は一体? 出版界を巡る文学ミステリ!
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
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ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 が含まれている特集
「ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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松岡圭祐氏の作品は最近『高校事変シリーズ』や『千里眼復活シリーズ』を読んでいたんで最初は少し戸惑いました。芥川や太宰など純文学をモチーフにした本作でしたが読んでいくうちに引き込まれた。殺人のあるミステ
松岡圭祐氏の作品は最近『高校事変シリーズ』や『千里眼復活シリーズ』を読んでいたんで最初は少し戸惑いました。芥川や太宰など純文学をモチーフにした本作でしたが読んでいくうちに引き込まれた。殺人のあるミステリーではあるが前2シリーズの様なバイオレンスはなくクライシスでもなく『Qシリーズ』の様に人の死なない訳でもない。しかし作者のいつもながらの博識には感心させられました。純文学にも精通した読者の方ならもっと楽しめるのでは?主人公の李奈も最後はすごくカッコ良かったしシリーズの次作にも期待できます。楽しみです。
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やはり現代史や国語でかじった程度の自分には『écriture(エクリチュール)』:文学の壁は高かった(笑)それでもしっかり読ませるのはサスガ♬新進気鋭の小説家とZ級ラノベ作家による「芥川と太宰」対談から始まる物語。
やはり現代史や国語でかじった程度の自分には『écriture(エクリチュール)』:文学の壁は高かった(笑)それでもしっかり読ませるのはサスガ♬新進気鋭の小説家とZ級ラノベ作家による「芥川と太宰」対談から始まる物語。出版業界の難解さを興味深く読み進めながら、いつのまにか盗作疑惑そして失踪事件へと巻き込まれる展開はスピーディー。文豪も含め作家ならではの葛藤をマズローの五段階欲求に重ねての分析は面白い。その作風故に平和な雰囲気を思っていたら、何が何がかなり物騒な終盤に驚いた!それでいて最後に泣かせるのも上手い。
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164人がナイス!しています
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新人作家・杉浦李奈、新たなヒロインを誕生させましたね。ミステリーではあるけれど文芸色の強い作品、出てくる出てくるいわゆる大作家と称される方々への想い。他作品でのいわゆる薀蓄とは違った知識が随所に。でも
新人作家・杉浦李奈、新たなヒロインを誕生させましたね。ミステリーではあるけれど文芸色の強い作品、出てくる出てくるいわゆる大作家と称される方々への想い。他作品でのいわゆる薀蓄とは違った知識が随所に。でも読んでないとその意味がわからない、事実なの虚構なのという難点もあり。マズローの欲求5段階説で私小説の世界を、芥川と太宰を、作家と作品の関係性を、なるほどと唸ってしまいます。文学論的要素をバックに置き、実際には新進気鋭の作家の盗作問題、殺人とを、何の因果か追いかけていくはめになった李奈の行動に今後への期待感大。
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