• 犬養刑事シリーズ第五弾は一作目の『切り裂きジャックの告白』と同様に臓器移植をテーマにした物語。切り裂きジャック事件ではシンプルに臓器移植を犯罪に利用した構成で描かれていたが、更に“臓器売買”や“貧困問題” 犬養刑事シリーズ第五弾は一作目の『切り裂きジャックの告白』と同様に臓器移植をテーマにした物語。切り裂きジャック事件ではシンプルに臓器移植を犯罪に利用した構成で描かれていたが、更に“臓器売買”や“貧困問題”などの背景を交える事により現行法での限界点をまざまざと見せつけてくる。今回は特にメンタル面での疲弊が凄くて憤りを感じる場面が多かった。小説内での出来事はやはりあってはならないとは思うものの、それを待ち望むしかない一定数がいるのもまた事実…。そんな人達に多くの提供が受けられる仕組み作りが早期課題と感じる。 …続きを読む
  ナルピーチ

  2023年02月12日
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• ★★★★★★☆☆☆☆医療倫理を問う刑事犬養隼人シリーズ第５弾。都内の雑木林で身元不明の少年の遺体が発見される。しかしそこには本来あるべき「臓器の一部」が無く…。なぜ少年は悲惨な最期を遂げることになったのか。今回 ★★★★★★☆☆☆☆医療倫理を問う刑事犬養隼人シリーズ第５弾。都内の雑木林で身元不明の少年の遺体が発見される。しかしそこには本来あるべき「臓器の一部」が無く…。なぜ少年は悲惨な最期を遂げることになったのか。今回は臓器売買がテーマだが、その根底にある貧困問題との負の連鎖が切なく、中国で臓器移植が多い理由にも驚かされた。大物と対峙している割には犬養と明日香以外の警察の動きが見えないのと、死体隠蔽の杜撰さは少し気になった。十数年後には今回の動機が陳腐なものに思えるほど、再生医療技術が発展していればいいなと願う。 …続きを読む
  イアン

  2022年08月11日
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• 犬養隼人シリーズ第5弾。最後のページにたどり着いた時の足元が揺らぐ感覚、そして虚無感が半端ない。これは犬養自身の感覚だろう。 臓器を抜き取られる連続殺人事件が起こる。いずれも10代まだ子供と言っていいくら 犬養隼人シリーズ第5弾。最後のページにたどり着いた時の足元が揺らぐ感覚、そして虚無感が半端ない。これは犬養自身の感覚だろう。 臓器を抜き取られる連続殺人事件が起こる。いずれも10代まだ子供と言っていいくらいの犠牲者。そして肝臓の半分を盗られて縫合跡は実に稚拙。犬養は明日香と共に捜査していくがとんでもない大きな黒幕に行き着く。 だいたい寝る前に読書をするので読み終わるのも夜中。犬養がコングロマリットの総帥の言葉に打ちのめされたシーンに同調してしまったが一夜明けると、いいや違う。 …続きを読む
  hideko

  2022年11月04日
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