アンブレイカブル

アンブレイカブル

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年01月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784041109410

アンブレイカブル

  • 著者 柳 広司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年01月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784041109410

罪は捜すな、仕立て上げろ

1925年、治安維持法成立。太平洋戦争の軍靴が迫るなか、罪状捏造に走る官憲と、信念を貫く男たちとの闘いが始まった……。

『蟹工船』の取材と執筆に熱中するプロレタリア文学の旗手・小林多喜二。
反社会的、非国民的思想犯として特高に監視される反戦川柳作家・鶴彬(つる・あきら)。
同業他社の知人たちに不可思議な失踪が続き、怯える編集者・和田喜太郎。
不遇にありながら、天才的な論考を発表し続ける、稀代の哲学者・三木清。

法の贄(にえ)となりながら、男たちは己の信念を貫いた。
1925年、治安維持法成立。太平洋戦争の軍靴が迫るなか、罪状捏造に走る官憲と、信念を貫く男たちとの闘いが始まった……。

『蟹工船』の取材と執筆に熱中するプロレタリア文学の旗手・小林多喜二。
反社会的、非国民的思想犯として特高に監視される反戦川柳作家・鶴彬(つる・あきら)。
同業他社の知人たちに不可思議な失踪が続き、怯える編集者・和田喜太郎。
不遇にありながら、天才的な論考を発表し続ける、稀代の哲学者・三木清。

法の贄(にえ)となりながら、男たちは己の信念を貫いた。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「アンブレイカブル」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 柳 広司は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本作は、内務省クロサキ・プロレタリア文学連作短編集でした。オススメは、『虐殺』&『矜持』です。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5355 https://kadobu 柳 広司は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本作は、内務省クロサキ・プロレタリア文学連作短編集でした。オススメは、『虐殺』&『矜持』です。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5355 https://kadobun.jp/feature/interview/f407f73zug0k.html …続きを読む
    starbro
    2021年03月14日
    284人がナイス!しています
  • 1925年、成立当時は適用が超限定的だった治安維持法は、やがて国体護持の名のもと恣意的に運用されていく。本書は、そんな不穏な時代を背景に、この法律の標的にされた実在の著名人たちを描く4部作だ。それぞれ 1925年、成立当時は適用が超限定的だった治安維持法は、やがて国体護持の名のもと恣意的に運用されていく。本書は、そんな不穏な時代を背景に、この法律の標的にされた実在の著名人たちを描く4部作だ。それぞれ異なる立場で活動する彼らを犯罪者に仕立て上げるのは、内務官僚・クロサキという人物。国家権力による理不尽な弾圧に必死で抗うアンブレイカブルたちに思いを馳せる時、読み手は単なるミステリの枠を超えた空恐ろしさを、肌で感じることになるだろう。なぜなら、それは現代日本における我々国民一人一人の明日かもしれないのだから。 …続きを読む
    utinopoti27
    2021年08月09日
    177人がナイス!しています
  • 治安維持法が施行されていたのは1925~1945のたかだか20年間だ。その間何十万人もの一般市民が牢獄送りになった。その成立から廃止までを小林多喜二/鶴彬/横浜事件/三木清という囚われ側【敗れざる者】から綴った4 治安維持法が施行されていたのは1925~1945のたかだか20年間だ。その間何十万人もの一般市民が牢獄送りになった。その成立から廃止までを小林多喜二/鶴彬/横浜事件/三木清という囚われ側【敗れざる者】から綴った4篇。憲兵と特高の区別もつかない知識レベルだったがとても興味をそそられた。「手と足ともいだ丸太にして返し」鶴彬-凄いね。「幸福を武器として闘う者のみが斃れてもなお幸福である」-三木清。柳広司さんは,三木清を歴史上の人物として浮かび上がらせたいのだそうだ。興味がわいたので三木清を読んでみようと思う。 …続きを読む
    修一郎
    2021年05月20日
    157人がナイス!しています

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