- 著者 長野 まゆみ
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 256
- ISBN:
- 9784041099681
さくら、うるわし 左近の桜
- 著者 長野 まゆみ
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2021年01月22日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 256
- ISBN:
- 9784041099681
甘美な異界への誘い――匂いたつかぐわしさにほろ酔う連作幻想譚。
小旅館「左近(さこん)」の長男・桜蔵(さくら)は、母と弟が暮らす家を離れ、父・柾(まさき)の元から大学に通っている。柾の庶子ではあるが特に不自由はなく、柾の本妻である遠子(とおこ)とは、気軽に連れ立って出かけられるほどだ。複雑な家族関係に不満はないが、誰からか継いだ、不可思議な体質は困りものだ。見えないはずのものを見てしまうだけでなく、その者たちに魅入られ、身体をほしいままにされてしまう。それも、集まってくる者たちはいずれも桜蔵を「いい女」と呼んではばからないのだ。
耳を求めさまよう犬、男か女か判然としないマネキン――この世ならぬものたちが桜蔵の身体を求め……。生と性、死の気配が絡み合う珠玉の連作幻想譚。
耳を求めさまよう犬、男か女か判然としないマネキン――この世ならぬものたちが桜蔵の身体を求め……。生と性、死の気配が絡み合う珠玉の連作幻想譚。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
その犬に耳はあるか
この川、渡るべからず
ありえないことについての、たとえ
その犬の飼い主に告ぐ
解説・門賀美央子
この川、渡るべからず
ありえないことについての、たとえ
その犬の飼い主に告ぐ
解説・門賀美央子
「さくら、うるわし 左近の桜」感想・レビュー
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実は「左近の桜」の2作目を飛ばしている。前作で高校生だった桜蔵(さくら)も大学生。相変わらず突然に時の狭間に落ち、夢の世界へ浮遊し、男と女、この世とあの世を行き来する。「この川、渡るべからず」は明らか …続きを読む2023年01月10日29人がナイス!しています
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大学生になっても瑞々しさはそのままに、桜蔵くんは相変わらずのあの世限定の引き寄せモテまくり体質。3作目にもなると桜蔵くんだけでなく読んでるこっちも現世から夢世界への突然のトリップに流石に慣れてきました( …続きを読む2023年04月29日28人がナイス!しています
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前2巻に比べて1つの話が少し長めになっている。長野先生作品には珍しく犬の登場率が高い。解説で女と犬の組み合わせの意味を読んで納得。桜蔵が夢と現の狭間でこの世ならざるものに抱かれ慣れてきたのか状況把握が早 …続きを読む2021年07月25日15人がナイス!しています