彼らは世界にはなればなれに立っている

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年10月30日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
368
ISBN:
9784041095652

彼らは世界にはなればなれに立っている

  • 著者 太田 愛
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2020年10月30日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
368
ISBN:
9784041095652

この物語は遠い世界のものではない。注目の作家が描く、現代の黙示録。

「この町はとっくにひっくり返っている。みんなが気づいていないだけでな」
〈はじまりの町〉の初等科に通う少年・トゥーレ。ドレスの仕立てを仕事にする母は、「羽虫」と呼ばれる存在だ。誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、公然と差別している。町に20年ぶりに客船がやってきた日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。トゥーレ一家に向けて浴びせられた悪意。その代償のように引き起こされた「奇跡」。やがてトゥーレの母は誰にも告げずに姿を消した。
消えた母親の謎、町を蝕む悪意の連鎖、そして、迫りくる戦争の足音。
ドラマ「相棒」の人気脚本家が突きつける、現代日本人への予言の書。

おすすめコメント

これは、過去でも未来でもない「今」だ。目の前にあるのにあなたが見ようとしない現実だ。
――鴻巣友季子さん(翻訳家)

選挙をやめ、報道をやめ、流民を虐げ、過去を賛美する、どこかの国の悲しいおとぎ話。いや、どこかの国ではないかもしれない……。
――町山智浩さん(映画評論家、翻訳家)

メディアミックス情報

NEWS

「彼らは世界にはなればなれに立っている」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 読み初め早々に、これは・・リタイアかもしれないって思いつつ投げ出さずにむしろ少しずつ先が気になってページを捲った。全4章これは・・深いです。帯のお二方の言葉に納得してしまう。『無数の人々の選択の結果、 読み初め早々に、これは・・リタイアかもしれないって思いつつ投げ出さずにむしろ少しずつ先が気になってページを捲った。全4章これは・・深いです。帯のお二方の言葉に納得してしまう。『無数の人々の選択の結果、あるいは選択を放棄した結果、または選択と思わずに同調した結果なのだ。』『大人が見たいものだけを見て浪費した歳月の負債は常に彼ら次の世代が支払うことになるのだ。』あぁ、苦しい。ごめんなさい。と思うが、「まだ間に合うよね私達!」って誰かに(誰に?)言いたくなる。タイトルが沁みる読後感だった。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2020年11月20日
    190人がナイス!しています
  • 2021年初読みの一冊。舞台は架空の町。「羽虫」という言葉にいきなり胸を抉られる。排除、差別、世界中の至る国での過去、現在進行形を感じそれぞれの立場でのやるせない感情が胸に突き刺さる。登場人物誰もの口 2021年初読みの一冊。舞台は架空の町。「羽虫」という言葉にいきなり胸を抉られる。排除、差別、世界中の至る国での過去、現在進行形を感じそれぞれの立場でのやるせない感情が胸に突き刺さる。登場人物誰もの口からほとばしる言葉、全力で言葉にのせて伝えてくる思いはその都度足を止めたくなるほど。終盤は圧巻。太田さんの思い、メッセージ、言葉のシャワーが心に降り注ぐよう。遠い昔にあったこと、近い未来にあるかもしれないこと。それが全て次世代にどう繋がっていくのか。これはどこか遠い架空の町というどこか近い現実の世界の物語。 …続きを読む
    ちょろこ
    2021年01月03日
    159人がナイス!しています
  • 太田さんの著書でなければ早々にリタイアしたかもしれん。いつの時代かどこの国か。塔の地の始まりの町。少年トゥーレ、そして「羽虫」と蔑まれる彼らのモノローグ。人と大地の盛衰-叙情的な世界が叙事詩のように綴 太田さんの著書でなければ早々にリタイアしたかもしれん。いつの時代かどこの国か。塔の地の始まりの町。少年トゥーレ、そして「羽虫」と蔑まれる彼らのモノローグ。人と大地の盛衰-叙情的な世界が叙事詩のように綴られる。淡々と儚く切なく。いわゆる多読に向く作品ではない。おもねることなく書き手の思いを文章に託している。言葉を重ねて重ねて…。打ちこまれた楔が心懊にとどまり続け、ハードな世界観ながら読まされてしまう。不思議な余韻とカタルシス、このへんは流石太田さんか。 …続きを読む
    とん大西
    2020年12月23日
    144人がナイス!しています

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著者紹介

太田 愛(おおた・あい)

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

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