銀座アルプス

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784044005856
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銀座アルプス

  • 著者 寺田 寅彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784044005856

科学随筆の名手による短文集の傑作。「鼠と猫」「珈琲哲学序説」等30篇。

「宗教は往々人を酩酊させ官能と理性を麻痺させる点で酒に似ている。そうして、珈琲の効果は官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ている」(「珈琲哲学序説」)。近代文学史に輝く科学随筆の名手による短文の傑作選。写生文を始めた頃から昭和8年まで、寅彦の鳥瞰図ともいうべき作品を収録する。表題作および「電車と風呂」「鼠と猫」「石油ランプ」「流言蜚語」「病院風景」等30篇。
解説・角川源義、有馬朗人
「宗教は往々人を酩酊させ官能と理性を麻痺させる点で酒に似ている。そうして、珈琲の効果は官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ている」(「珈琲哲学序説」)。近代文学史に輝く科学随筆の名手による短文の傑作選。写生文を始めた頃から昭和8年まで、寅彦の鳥瞰図ともいうべき作品を収録する。表題作および「電車と風呂」「鼠と猫」「石油ランプ」「流言蜚語」「病院風景」等30篇。
解説・角川源義、有馬朗人

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

イタリア人
まじょりか皿
電車と風呂
田園雑感
鼠と猫
ある日の経験

断片 1
雑記
ある幻想曲の序
石油ランプ
解かれた象
鑢屑
流言ひ語
議会の印象
路傍の草
断片 2
備忘録
仁科狂想行進曲
化物の進化
野球時代
映画時代
ステッキ
ロプ・ノールその他
北氷洋の氷の破れる音
鉛をかじる虫
銀座アルプス
珈琲哲学序説
空想日録
病院風景

解説・角川源義、有馬朗人

「銀座アルプス」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 友人本 寺田寅彦は科学と文学を融合させた人物だ、と誰が書いたのか忘れてしまいましたが、まさにその通りだと思います。知性と品の良さ、そして飄々とししつつも真摯な人柄が見える、素敵な随筆集です。巻末の角川 友人本 寺田寅彦は科学と文学を融合させた人物だ、と誰が書いたのか忘れてしまいましたが、まさにその通りだと思います。知性と品の良さ、そして飄々とししつつも真摯な人柄が見える、素敵な随筆集です。巻末の角川源義氏の解説(寅彦を中心としているが、あちこち話が飛ぶのでハッキリ言ってかなり読みにくい)、さらにその後の解説 有馬朗人氏の2人ともが「団栗」に言及していますが、本書に「団栗」は未収録なのです。ここだけはめっちゃ残念。 …続きを読む
    鱒子
    2020年10月26日
    66人がナイス!しています
  • 随筆集。身近な事柄を科学的視点で分析しつつも、古今東西の思想を行き来しながら綴られた詩情あふれる文章が素敵。「一杯のコーヒーは自分のための哲学」といったパワーワードが並ぶ『珈琲哲学序説』が好きだ。 随筆集。身近な事柄を科学的視点で分析しつつも、古今東西の思想を行き来しながら綴られた詩情あふれる文章が素敵。「一杯のコーヒーは自分のための哲学」といったパワーワードが並ぶ『珈琲哲学序説』が好きだ。
    LNGMN
    2022年10月04日
    10人がナイス!しています
  • 上野の象が浅草花やしきに引っ越していった顛末からいろいろ想像をめぐらせる「解かれた象」は一読に値する。関東大震災のときに暴徒が井戸に毒を入れたという虚言について書いた「流言蜚語」もしかり。科学的に考え 上野の象が浅草花やしきに引っ越していった顛末からいろいろ想像をめぐらせる「解かれた象」は一読に値する。関東大震災のときに暴徒が井戸に毒を入れたという虚言について書いた「流言蜚語」もしかり。科学的に考えればそんなことありえないだろう、という冷静さをもつことの重要性は、今なお変わらない。いや、重要性は今のほうが増しているだろう。飼い猫の好き嫌いを割とはっきり書いていて、好かれていない猫が不憫でならない(笑)。ガマ蛙とかネズミとか捕ってたのねえ、昔の猫は。 …続きを読む
    Inzaghico
    2021年09月15日
    9人がナイス!しています

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