失われた地図

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041086513
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失われた地図

  • 著者 恩田 陸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041086513

『蜜蜂と遠雷』の興奮冷めやらぬうちに発表された、もう一つの恩田ワールド

これはかつて失われたはずの光景、人々の情念が形を成す「裂け目」。かつて夫婦だった鮎美と遼平は、裂け目を封じることのできる能力を持つ一族だった。息子の誕生で、二人の運命の歯車は狂いはじめ……。 これはかつて失われたはずの光景、人々の情念が形を成す「裂け目」。かつて夫婦だった鮎美と遼平は、裂け目を封じることのできる能力を持つ一族だった。息子の誕生で、二人の運命の歯車は狂いはじめ……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「失われた地図」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「空に黒い水玉模様。草間彌生の新作か」「ヤマト、発進」などなど、もうはちきれまくった恩田さんならではの世界が日本のあちこちの都市を舞台に繰り広げられるこの作品。知っている街のことが出てくると、この作品 「空に黒い水玉模様。草間彌生の新作か」「ヤマト、発進」などなど、もうはちきれまくった恩田さんならではの世界が日本のあちこちの都市を舞台に繰り広げられるこの作品。知っている街のことが出てくると、この作品のためにきちんと取材されたのだろうな、ということもわかる街の歴史にも触れた丁寧な描写。一方で登場人物は近づくことを全身で拒みたくなるような人ばかり。全くもって正体不明なお近づきにはなりたくない人々。最後までためにためて明かされる遼平と鮎観が離婚した理由も別世界の人間感が強まるばかり。とても異世界な作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2020年11月29日
    112人がナイス!しています
  • 読んでいて「常野物語」を連想する。能力者の一族が異形と対峙する。場所は軍にまつわる土地。読みやすいが内容に深みが足りないと思う。一族の背景も明かされる内容が少なすぎるので消化不良。鍵を握るかに思われた 読んでいて「常野物語」を連想する。能力者の一族が異形と対峙する。場所は軍にまつわる土地。読みやすいが内容に深みが足りないと思う。一族の背景も明かされる内容が少なすぎるので消化不良。鍵を握るかに思われた、くだんも登場するのは最初だけ。対峙する勢力は何故現れるのか、また目的が読み取れず。私の読解力が足りないのだろう。恩田陸さんの作品では、やや残念な部類。恩田陸さん自身も出版するにあたり納得したのだろうか。出版社の企画意図も不明。出版社の担当もいる筈だが、何を狙ったのだろうか。さらっと読めるが印象は薄い。残念。 …続きを読む
    yoshida
    2021年07月17日
    101人がナイス!しています
  • 恩田ワールド全開!現実的ではないとわかっていても、本の中に生じる共同幻想から抜け出せなくなる恐さ。それが恩田ホラーだ。人々が起こす負の感情に反応すると、異次元と繋がった「裂け目」が現れる。一般人には見 恩田ワールド全開!現実的ではないとわかっていても、本の中に生じる共同幻想から抜け出せなくなる恐さ。それが恩田ホラーだ。人々が起こす負の感情に反応すると、異次元と繋がった「裂け目」が現れる。一般人には見えないが、惨事と言われるものの多くはこの裂け目が原因である。争いの気配を察知し、過去に蓄積された負の記憶が物体となって湧き出てくるからだ。遼平と鮎観はこの裂け目を察知し、封じる力を持つ一族の出身で、結婚し、二人の間に俊平が生まれた。俊平の能力がラストシーンで開花するが、その先のストーリーがもっと読みたかった。 …続きを読む
    dr2006
    2020年08月26日
    72人がナイス!しています

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