秘境旅行

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044004958
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秘境旅行

  • 著者 芳賀 日出男
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044004958

10年間2000日の旅!民俗写真家・芳賀日出男の貴重なフィールドノート

網走に住むオロッコ族の祭典、亡霊を迎え陶酔する西馬音内の夜、深山のロクロ師の生活、四国の最果ての石垣の村、老人が昔話を伝える南海の離島――ここに描かれるのは景勝的な秘境ではない。「ある日、ある時俄然群衆の中にエネルギーが燃え上ると一変する小世界がある……光景的秘境の地底には、そこに何かがあり普遍的な日本がひそんでいる」折口信夫と宮本常一を師にもつ民俗写真家が最盛期
の十年間に旅した二千日の記録。掲載写真150点超!
網走に住むオロッコ族の祭典、亡霊を迎え陶酔する西馬音内の夜、深山のロクロ師の生活、四国の最果ての石垣の村、老人が昔話を伝える南海の離島――ここに描かれるのは景勝的な秘境ではない。「ある日、ある時俄然群衆の中にエネルギーが燃え上ると一変する小世界がある……光景的秘境の地底には、そこに何かがあり普遍的な日本がひそんでいる」折口信夫と宮本常一を師にもつ民俗写真家が最盛期
の十年間に旅した二千日の記録。掲載写真150点超!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

【目次】
はじめに
口絵 南の果ての奄美群島

ノサップ〈すさまじき流氷、それは国境の岬の春のことぶれ〉―北海道―
網走〈日本国籍を持つ北アジア系のオロッコ族を訪ねて〉―北海道―
恐山〈白昼に死者を呼び出す? 不気味な巫女市の裏面〉―青森県―
西馬音内〈亡霊を迎えて三夜の陶酔、異様な真夏の夜の祭典〉―秋田県―
妻良〈誰でも行ける南伊豆の秘境、純朴な四季の風物詩〉―静岡県―
隠れ里の花祭〈年末から正月に神々を招待、徹夜で舞う神楽の里〉―愛知県北設楽郡―
舳倉島〈海女二千名が夏を過す孤島! 裸体の楽園で暮す〉―石川県―
木地屋の村めぐり〈深山に住み日本工芸の伝統を守るロクロ師の生活〉―福井県・石川県―
宇波西神事〈三方五湖をめぐって行われる神秘的な祭の全貌〉―福井県―
山の中の民俗博物館〈一校長の執念! 民具の蒐集品が国の宝となる!〉―広島県―
大東町〈生活派の観光地、日本一の養鶏町となった鍵は?〉―島根県―
外泊〈四国のさいはて、海賊根拠地? 奇妙な石垣の村〉―愛媛県―
壱岐〈島民の四分の一が集まる年に一回の春一を訪ねて〉―長崎県―
福江島〈新興宗教へ改宗した隠れキリシタンの生活を探る〉―長崎県五島列島―
甑島〈昔話を語り伝える老人たちが住む南東の離れ島!〉―鹿児島県―
沖永良部島〈夕映えの珊瑚礁の岬で、島民たちは飲んで唄う〉―鹿児島県―
久高島〈沖縄本島から離れた孤島に住む白衣の巫女と対面〉―沖縄県―

文庫版によせて 芳賀日向

「秘境旅行」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この南北に長く伸びた列島には、各地にその風土に応じた習俗や祭りが存在する。本書は北海道納沙布岬から沖縄県久高島まで、それらを探訪、採集した一冊である。有名な奥三河の花祭を始めとして、北海道に移り住んだ この南北に長く伸びた列島には、各地にその風土に応じた習俗や祭りが存在する。本書は北海道納沙布岬から沖縄県久高島まで、それらを探訪、採集した一冊である。有名な奥三河の花祭を始めとして、北海道に移り住んだ少数民族や恐山のイタコ、新興宗教に改宗した長崎の隠れ切支丹、山の中の個人が建てた民俗博物館等、興味深からぬものは無かった。個人的には祭りそのものよりも、壱岐の市の様子や山奥の木地屋の里等、人々の生活に密着した部分の方が面白く読める。今は恐らくもう無い昭和当時の様子や考え方が浮かんでくるようであった。 …続きを読む
    HANA
    2020年07月18日
    60人がナイス!しています
  • 昭和の秘境旅行記、興味の対象はお祭りや生活など、人々の風習。当時ですら途絶える寸前の風習はもうなくなってしまったかな… 昭和の秘境旅行記、興味の対象はお祭りや生活など、人々の風習。当時ですら途絶える寸前の風習はもうなくなってしまったかな…
    100
    2023年05月21日
    41人がナイス!しています
  • 昭和30年代、観光地とは程遠い、たどり着くにも時間がかかる小さな集落を巡る紀行。旧来の農村・漁村が産業化に向けて変わっていく様子を伝えています。北海道に定住しているギリヤークやオロッコの民を探したり、い 昭和30年代、観光地とは程遠い、たどり着くにも時間がかかる小さな集落を巡る紀行。旧来の農村・漁村が産業化に向けて変わっていく様子を伝えています。北海道に定住しているギリヤークやオロッコの民を探したり、いにしえの息吹を伝える祭を追ったり、個人の収集した民具を見に行ったり、津々浦々を巡る旅の様子を読むと、自分の生まれる前なのに強い郷愁を感じます。特に、愛知・北設楽郡の花祭や沖永良部の一重一ビンにはなぜか強い憧憬の念を覚えました。各地それぞれの儀礼は日常生活に根ざしていて、「人在るところ祭あり」を実感します。 …続きを読む
    ワッピー
    2022年03月13日
    40人がナイス!しています

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