あひる

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784041074435
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あひる

  • 著者 今村 夏子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784041074435

読書界の話題をさらった芥川賞候補作「あひる」を含む、著者の第二作品集。

我が家にあひるがやってきた。知人から頼まれて飼うことになったあひるの名前は「のりたま」。娘のわたしは、2階の部屋にこもって資格試験の勉強をしている。あひるが来てから、近所の子どもたちが頻繁に遊びにくるようになった。喜んだ両親は子どもたちをのりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりするようになる。しかし、のりたまが体調を崩し、動物病院へ運ばれていくと子どもたちはぱったりとこなくなってしまった。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか以前よりも小さくなっていて……。なにげない日常に潜む違和感と不安をユーモラスに切り取った、河合隼雄物語賞受賞作。
解説「今村夏子は何について書いているのか」(西崎憲)収録。
我が家にあひるがやってきた。知人から頼まれて飼うことになったあひるの名前は「のりたま」。娘のわたしは、2階の部屋にこもって資格試験の勉強をしている。あひるが来てから、近所の子どもたちが頻繁に遊びにくるようになった。喜んだ両親は子どもたちをのりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりするようになる。しかし、のりたまが体調を崩し、動物病院へ運ばれていくと子どもたちはぱったりとこなくなってしまった。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか以前よりも小さくなっていて……。なにげない日常に潜む違和感と不安をユーモラスに切り取った、河合隼雄物語賞受賞作。
解説「今村夏子は何について書いているのか」(西崎憲)収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「あひる」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • なんだか不思議にぞわぞわさせられる、初読み作家さんによる「家族小説」。あひるは何かのメタファーなのか。新興宗教(おそらく)にハマってる母親、元ヤンで家族に暴力を振るったりもしたけれど、今は結婚して別居 なんだか不思議にぞわぞわさせられる、初読み作家さんによる「家族小説」。あひるは何かのメタファーなのか。新興宗教(おそらく)にハマってる母親、元ヤンで家族に暴力を振るったりもしたけれど、今は結婚して別居する弟、資格試験に通らず、いつまでも実家暮らしの「わたし」と、ここでも影の薄い父親。どこにでもありそうで、やっぱり歪(ひず)んでいる家族。読後感は明るくない、、、がクセになりそうな作家さんである。 …続きを読む
    ミカママ
    2019年11月09日
    546人がナイス!しています
  • 私が読んだ今村夏子さんの2冊目の本です。どの作品に出て来る子供達も良い子悪い子のどちらも皆生き生きして元気ですね。「あひる」は解説に書かれている様にあひる(人間)がよく似ていて取り換えの効く存在という 私が読んだ今村夏子さんの2冊目の本です。どの作品に出て来る子供達も良い子悪い子のどちらも皆生き生きして元気ですね。「あひる」は解説に書かれている様にあひる(人間)がよく似ていて取り換えの効く存在という悲壮な見方も出来るかも知れないし「おばあちゃんの家」の怪しい婆さんは相当に危なく見えるし「むらさきのスカートの女」のストーカー女は異常で不気味に思えるかも知れませんが、著者はどの物語も一応のハッピーエンドで平和に幕を閉じていますし、甘く単純ですが物事は見方次第で良くも悪くも映ると言いたいのだとも思うのですね。 …続きを読む
    夢追人009
    2019年09月22日
    334人がナイス!しています
  • 今村は何を描き、独自の世界観をどう解釈する?児童文学でホラーで純文学?自分の存在は誰かの代役?家にアヒルが来た。【のりたま】と名前を付け元鶏小屋で飼う。近所の子どもたちの人気者になり毎日多くの子が来る 今村は何を描き、独自の世界観をどう解釈する?児童文学でホラーで純文学?自分の存在は誰かの代役?家にアヒルが来た。【のりたま】と名前を付け元鶏小屋で飼う。近所の子どもたちの人気者になり毎日多くの子が来る。やがて体調不良に・・・誕生日のカレーは【朝顔に釣瓶とられてもらひ水】の世界。語り手は異世界の住人?短く平易な文章だが、読めば深さと怖さが分かる。「おばあちゃんの家」「森の兄妹」を併録。この両作品は繋がっている。今村の作品世界は、どこを見ても実験的。最先端の小説はこうなのか。155回芥川賞候補(後述)。 …続きを読む
    zero1
    2019年11月01日
    314人がナイス!しています

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著者紹介

今村 夏子(いまむら なつこ)

1980年生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞し、デビュー。
16年には文学ムック「たべるのがおそい」に発表した「あひる」が第155回芥川賞候補となる。

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