父と私の桜尾通り商店街

父と私の桜尾通り商店街

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041063415

父と私の桜尾通り商店街

  • 著者 今村 夏子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041063415

違和感を抱えて生きるすべての人へ。不器用な「私たち」の物語。

桜尾通り商店街の外れでパン屋を営む父と、娘の「私」。うまく立ち回ることがきず、商店街の人々からつまはじきにされていた二人だが、「私」がコッペパンをサンドイッチにして並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい……。(「父と私の桜尾通り商店街」)
全国大会を目指すチアリーディングチームのなかで、誰よりも高く飛んだなるみ先輩。かつてのトップで、いまは見る影もないなるみ先輩にはある秘密があった。(「ひょうたんの精」)
平凡な日常は二転三転して驚きの結末へ。
『こちらあみ子』『あひる』『星の子』と、作品を発表するたびに読む者の心をざわめかせ続ける著者の、最新作品集!

収録作品
・白いセーター
・ルルちゃん
・ひょうたんの精
・せとのママの誕生日
・モグラハウスの扉(書き下ろし)
・父と私の桜尾通り商店街
桜尾通り商店街の外れでパン屋を営む父と、娘の「私」。うまく立ち回ることがきず、商店街の人々からつまはじきにされていた二人だが、「私」がコッペパンをサンドイッチにして並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい……。(「父と私の桜尾通り商店街」)
全国大会を目指すチアリーディングチームのなかで、誰よりも高く飛んだなるみ先輩。かつてのトップで、いまは見る影もないなるみ先輩にはある秘密があった。(「ひょうたんの精」)
平凡な日常は二転三転して驚きの結末へ。
『こちらあみ子』『あひる』『星の子』と、作品を発表するたびに読む者の心をざわめかせ続ける著者の、最新作品集!

収録作品
・白いセーター
・ルルちゃん
・ひょうたんの精
・せとのママの誕生日
・モグラハウスの扉(書き下ろし)
・父と私の桜尾通り商店街

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「父と私の桜尾通り商店街」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • モヤモヤするというより、何かこうザワザワするというか…。だけど今村ワールドは、人の心をチクチク刺してきて、クセになるんだよね。実際に何編かは、このザワザワな感じの事が日常でありそうで、ありふれてそうな モヤモヤするというより、何かこうザワザワするというか…。だけど今村ワールドは、人の心をチクチク刺してきて、クセになるんだよね。実際に何編かは、このザワザワな感じの事が日常でありそうで、ありふれてそうなんだよね。今作は、ザワザワしている中にもちろん優しさあり、さらにユーモアも加わりクスリと笑えるところもありました。ひと癖ある今村ワールドに、またお邪魔したいですね。 …続きを読む
    しんごろ
    2019年04月03日
    473人がナイス!しています
  • 日常生活を送る上で基準となるのは、私たちが生きてきた経験を土台とした価値観の上にあると思います。しかし、その土台は人によって必ずしも同じであるわけではありません。もしかしたら、私やあなたも、世の中から 日常生活を送る上で基準となるのは、私たちが生きてきた経験を土台とした価値観の上にあると思います。しかし、その土台は人によって必ずしも同じであるわけではありません。もしかしたら、私やあなたも、世の中から見て違和感、異物感を感じさせる存在になっていることだってあり得るかもしれません。日常の中に違和感、異物感を感じる、なんとも微妙な地平に立つこの作品。趣味の読書の中に、いい塩梅のスパイスをふりかけてくれたこの作品。日常を描く物語の中に違和感、異物感を味わう感覚が癖になりそうにも感じた、とても刺激的な作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2021年06月23日
    458人がナイス!しています
  • 短編集。どの話も主人公をはじめ、テーマもぶっ飛んで凄い世界観でした。モグラハウスの話が1番良かったです。表題作もなかなか面白かったです。『あひる』『星の子』『こちらあみ子』あたりを読んでいた時は、この 短編集。どの話も主人公をはじめ、テーマもぶっ飛んで凄い世界観でした。モグラハウスの話が1番良かったです。表題作もなかなか面白かったです。『あひる』『星の子』『こちらあみ子』あたりを読んでいた時は、この作者の作品の世界観に自分がまだ追いつけなかったのか、どうしようと思っていましたが、『紫のスカートの女』あたりから免疫が出来たのかえらくハマりつつあります。今後も作品が楽しみです。 …続きを読む
    2020年08月01日
    400人がナイス!しています

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著者紹介

今村 夏子(いまむら なつこ)

1980年生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞し、デビュー。
16年には文学ムック「たべるのがおそい」に発表した「あひる」が第155回芥川賞候補となる。

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