- 著者 辻村 深月
- 発売日:
- 2018年08月24日
- 商品形態:
- 電子書籍
きのうの影踏み
- 著者 辻村 深月
- 発売日:
- 2018年08月24日
- 商品形態:
- 電子書籍
作品の幅を広げ進化し続ける作家。大切な人との絆を感じる傑作短篇
あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
【解説:朝霧カフカ】
【解説:朝霧カフカ】
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「きのうの影踏み」感想・レビュー
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辻村さんのホラーと聞いて、興味津々で手に取った…13編の短編集で長くても30ページ程なので、サクッと読めた…実話系、都市伝説系、日常の恐怖系など微妙にテイストが変わって面白いから一気読みできたのだろう …続きを読む2019年09月09日216人がナイス!しています
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13編から成る短編集。ジワジワと怖さが増すようなホラー。どの話も先が気になってたまらない。特に面白かった『十円参り』一見仲良しな人の本心が見られやはり人間は怖いと感じ『手紙の主』は得体の知れないものの …続きを読む2018年10月05日206人がナイス!しています
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うーん。久々の辻村深月さんと楽しみに読みましたが、ホラーが好きではない私としては苦行でした。それでもちゃんと最後まで読みましたが(笑)『この世にひそむ本物の怪異』だそうですが、もちろんどこかで起こりそ …続きを読む2020年09月14日165人がナイス!しています