眠りの庭

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年06月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041043615
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眠りの庭

  • 著者 千早 茜
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年06月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041043615

『男ともだち』の注目作家が描く、 “同じ罪”を背負った女と男の物語。

女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう……。(「アカイツタ」)
大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた……。(「イヌガン」)
過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる。
女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう……。(「アカイツタ」)
大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた……。(「イヌガン」)
過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「眠りの庭」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 連続した2つの中編を重ねて長編化したもの。この人も作品に随分ムラのあるタイプの作家である。今回は私からすれば、残念ながら作為が目立ち過ぎて通俗化を招いた典型例に見える。主人公の小波の背後にサロメを想起 連続した2つの中編を重ねて長編化したもの。この人も作品に随分ムラのあるタイプの作家である。今回は私からすれば、残念ながら作為が目立ち過ぎて通俗化を招いた典型例に見える。主人公の小波の背後にサロメを想起させたいようだが、ファンム・ファタルたるサロメからは限りなく遠い。また、他の登場人物たちにしても後半の「イヌガン」の語り手の「僕」(単に目撃者に過ぎない)はともかく、真壁教授にしても萩原にしても無理があり過ぎる。乱歩ばりのミステリーを構想したのかもしれないが、結果的にはアナクロニズムを招き寄せただけである。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2021年05月10日
    450人がナイス!しています
  • あああぁ、タイトルはそういうことだったのか。読み終わってもまだわからなくて、、、みなさんのレビューを拝見して初めてストンと。そんなミステリアスな内容を期待してなかったんだもの。最初から最後まで、小波の あああぁ、タイトルはそういうことだったのか。読み終わってもまだわからなくて、、、みなさんのレビューを拝見して初めてストンと。そんなミステリアスな内容を期待してなかったんだもの。最初から最後まで、小波のファタールな魅力に翻弄された作品。作中の湿った空気感がビシバシ伝わるような。 …続きを読む
    ミカママ
    2018年05月14日
    339人がナイス!しています
  • 二つの短編が『蔦』のように絡み合う連作短編の形式をとるこの作品。”過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる”と内容紹介に謳われたこの作品。そこには〈序章〉の主 二つの短編が『蔦』のように絡み合う連作短編の形式をとるこの作品。”過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる”と内容紹介に謳われたこの作品。そこには〈序章〉の主が語る独白調の語りの先に展開するまさかの闇の物語が隠されていました。千早さんの圧巻の筆の描写力でぐいぐい読ませるこの作品。さまざまな可能性を予感させる不穏な結末を読み終えた読者を待つ「眠りの庭」という書名に隠されたまさかの物語。『人の心は無理に暴いてはいけないのよ』という言葉の説得力を強く感じた絶品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2022年05月02日
    209人がナイス!しています

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