握る男

握る男

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年10月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041103203

握る男

  • 著者 原 宏一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年10月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041103203

時代に愛され「外食王」となった男の一代記を、原宏一が描ききった傑作!

「この国のキンタマは“食”なんすから」そうのたまい、一介の鮨職人から、外食産業の帝王に成り上がった男・徳武光一郎が自殺。長年彼に尽くしてきた金森は、独房の中でその報を聞くが……。 「この国のキンタマは“食”なんすから」そうのたまい、一介の鮨職人から、外食産業の帝王に成り上がった男・徳武光一郎が自殺。長年彼に尽くしてきた金森は、独房の中でその報を聞くが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「握る男」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 鮨を握る、キモを握る男たち。16歳で鮨屋の小僧2人の波乱万丈、奇想天外な成り上がりストーリー。最後の最後、驚きの結末が腑に落ちた。 鮨を握る、キモを握る男たち。16歳で鮨屋の小僧2人の波乱万丈、奇想天外な成り上がりストーリー。最後の最後、驚きの結末が腑に落ちた。
    紫 綺
    2016年01月24日
    142人がナイス!しています
  • 日本の食の頂点に立っていた男の自殺を知ったナンバーツーによって、男がどのようにして頂点に君臨するようになったのか語られていく。 自然と人の心に入り込むスキルと笑顔を利用してのぼりつめていくゲソを追いか 日本の食の頂点に立っていた男の自殺を知ったナンバーツーによって、男がどのようにして頂点に君臨するようになったのか語られていく。 自然と人の心に入り込むスキルと笑顔を利用してのぼりつめていくゲソを追いかけるのが途中でやめられなくなり、最後のほうは夢中になって読みました。濃厚で味わい深い物語でとても面白かったです。 これからも頂点に君臨しているのだろうと思った矢先の突然の自殺。その裏には、彼と彼の妻の誰とも分かち合えない深い悲しみがあったと知ったときは、切ない気持ちで胸がいっぱいになりました。 …続きを読む
    佐久間なす
    2013年03月25日
    66人がナイス!しています
  • 原さん9作目。いつもの明るい原ワールドとはテイストが違うけれど、「人間を描く」という点で言うなら、むしろ渾身の作と言っていいと思う程に良かった~!生い立ち不明な野心家・通称ゲソが両国の老舗鮨屋を踏み台 原さん9作目。いつもの明るい原ワールドとはテイストが違うけれど、「人間を描く」という点で言うなら、むしろ渾身の作と言っていいと思う程に良かった~!生い立ち不明な野心家・通称ゲソが両国の老舗鮨屋を踏み台として食の巨大企業へと変貌、凋落していく中での人間描写が実に秀逸である。いわゆるバブル前後が物語のクライマックスで、その時代の経験者にはより雰囲気を楽しめると思う。鮨屋の描写もまた実に上手くて思わず暖簾を潜りたくなります。柚木麻子「その手をにぎりたい」がお好きな読友さんは楽しめるかも♪1564 …続きを読む
    masa
    2015年04月19日
    57人がナイス!しています

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