蒙求 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044072216
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蒙求 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

  • 著者 今鷹 真
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044072216

江戸から明治の日本人が夢中で読んだ、中国の面白ウンチク話や教訓の数々!

有名な「蛍の光、窓の雪」の歌のもとにもなった勤勉な男たちの話、夏目漱石のペンネームの由来になったひねくれ者の話。もともと子供の暗誦用に編集された『蒙求』は、礼節や忠義、夫婦のあり方など、大人が身につけておくべき不変の教養も多く含まれている。江戸から明治の日本でたくさん読まれ、現代に通じる教訓や逸話も多い。本シリーズならではの詳しい解説とコラムで、中国の歴史を知らなくても十分に楽しめる一冊! 有名な「蛍の光、窓の雪」の歌のもとにもなった勤勉な男たちの話、夏目漱石のペンネームの由来になったひねくれ者の話。もともと子供の暗誦用に編集された『蒙求』は、礼節や忠義、夫婦のあり方など、大人が身につけておくべき不変の教養も多く含まれている。江戸から明治の日本でたくさん読まれ、現代に通じる教訓や逸話も多い。本シリーズならではの詳しい解説とコラムで、中国の歴史を知らなくても十分に楽しめる一冊!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
解 説

[一]鷹のように残酷な至都、子持ち虎より恐ろしいネイ成
[二]才気と意気込みに富む挨拶をする陸雲と荀隠
[三]親のため、毛義は辞令を押しいただき、子路は米を背負った
[四]孫楚は石で口をすすぎ、ハウ隆は書物を虫干しする
[五]奇抜な方法で天子に進言し、その愛人に疎まれた袁オウと衛カン
[六]よき理解者がいてこそ音楽は生きることを感じた向秀と伯牙
[七]魯褒は『銭神論』で世俗を批判、かたや崔烈は金にまみれた
[八]子のため、王陵の母は剣に伏して死に、孟子の母は三遷した
[九]男をしのぐ才女だった斉后と王凝之の妻謝氏
[一〇]しかめ顔も美しい西施と、魅力的なしなを作る孫寿
[一一]陳平は公平で人望を集め、李広は人柄がよく皆に慕われた
[一二]父の楊震は四つの知を畏れ、息子の楊秉は三つの誘惑に勝つ
[一三]孫康は雪に書物を照らし、車胤は蛍を集めて灯とし勉強した
[一四]顔叔子は寡婦との嫌疑を避け、宋弘は妻を想い帝の姉を振った
[一五]程バクは隷書の書体を作り、史籀は大篆の書体を作った
[一六]王充は立ち読みして勉強し、董仲舒は部屋に籠もって教えた
[一七]最後まで異民族に屈しなかった蘇武と鄭衆
[一八]緑珠は愚かな主人の犠牲となり、文君は夫を助けて働いた
[一九]才能を見いだされた諸葛亮と韓信
[二〇]筆を発明した蒙恬、樹皮などから紙を発明した蔡倫
[二一]杜預は『左伝』に夢中になり、張芝は一心不乱に草書を極めた
[二二]軟弱な天子劉玄と、生まれつき暗愚だった晋の恵帝
[二三]前漢の衛后は髪が黒々とし、趙皇后は体が軽やかだった
[二四]愛人の失態を謝罪した趙勝、愛人より群臣をかばった荘王
[二五]馬の知恵を利用した管仲、象の重さを量った倉舒
[二六]川に酒を流し兵に飲ませた勾践、敵を信用し薬を飲んだ陸抗
[二七]瓦を投げられた醜男張載、雉撃ちで妻に認められた醜男賈氏
[二八]仕事が早い淮南王は昼食までに、遅い左思は十年かかった
[二九]悪しき迷信を取り除いた西門豹、神の祠を焼いた何謙
[三〇]諸葛亮は敵を刺激し戦を迫り、劉備は陰謀を悟られまいとした
[三一]張子房は老人の履物を取り、張釈之は靴下の紐を結んだ

コラム索引
 中国の歴史書
 女性と子どもの評価
 官僚登用の制度
 周辺民族とシルクロード
 宦官

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「蒙求 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大学の課題に使用するため読了。夏目漱石のペンネームや唱歌「蛍の光」の元になった話が収録されています。故事を子どもに教えるために漢詩と漢文の注釈がセットで製作されたものですが、詩は掲載されていません。注 大学の課題に使用するため読了。夏目漱石のペンネームや唱歌「蛍の光」の元になった話が収録されています。故事を子どもに教えるために漢詩と漢文の注釈がセットで製作されたものですが、詩は掲載されていません。注釈がそもそも分かりにくいもので少々難解でしたが、ひとつひとつが短いのでさくさく読めました。三国時代近辺の政治情勢や風俗、歴史や倫理観など興味深い内容が盛り沢山で面白かったです。 …続きを読む
    ❁Lei❁
    2021年07月18日
    22人がナイス!しています
  • 唐代に子どもが故事を学ぶために編まれた書で、4字×2の8字を一つの単位としている。平安以降には日本でもよく読まれ、「蛍の光、窓の雪」のように人口に膾炙するようになったものもある。本書はその一部に訳注をつけ 唐代に子どもが故事を学ぶために編まれた書で、4字×2の8字を一つの単位としている。平安以降には日本でもよく読まれ、「蛍の光、窓の雪」のように人口に膾炙するようになったものもある。本書はその一部に訳注をつけたものだが、解説が充実している。たとえば『晋書』に見られる陸雲と荀隠の挨拶の話。ここでは訳注あとに、この時代に(他の時代とは違って)重視されたのは何だったかが解説されている。他にも「周辺民族とシルクロード」など、蒙求に取り上げられた時代自体への興味を持たせるものが充実している。 …続きを読む
    崩紫サロメ
    2022年09月19日
    17人がナイス!しています
  • 蒙求は本来韻文詩の方をいうもので、現在知られているのはその韻文の注釈であるらしい。ただ解説者が指摘するように典籍からの引用が下手なためわかりにくい部分が目立つ。だが古典の有名エピソードを色々知るには都 蒙求は本来韻文詩の方をいうもので、現在知られているのはその韻文の注釈であるらしい。ただ解説者が指摘するように典籍からの引用が下手なためわかりにくい部分が目立つ。だが古典の有名エピソードを色々知るには都合が良い。個人的に面白かったのは、ゴルディアスの結び目のような話の斉后、中島敦の小説にも登場する蘇武、韓信を引き留めた蕭何の熱意、悪しき風習を打ち払うため過剰な方法を用いた西門豹などなど、知っているエピソード、知らないエピソード、それぞれ興味深い内容だった …続きを読む
    qwer0987
    2023年02月16日
    7人がナイス!しています

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