老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043675036
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老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典

  • 著者 野村 茂夫
  • イラスト 谷口 広樹
  • デザイン 谷口 広樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年12月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043675036

自然に身をゆだねて、心豊かに生きるための知恵の宝庫

「足るを知る」ことを重視する老子と絶対的なものの考え方を否定する荘子。この2人の思想は、たがいに融けあって「道家思想」という大きな思想を形づくっています。広い大地を背景として生まれたこの考え方は、「無為自然」にもとづいた生き方を理想とし、すべてをありのままに受け入れることで肩の力を抜いて生きる知恵を授けてくれます。「大器晩成」「胡蝶の夢」など、人生を豊かにする親しみやすい言葉と寓話を楽しめます。 「足るを知る」ことを重視する老子と絶対的なものの考え方を否定する荘子。この2人の思想は、たがいに融けあって「道家思想」という大きな思想を形づくっています。広い大地を背景として生まれたこの考え方は、「無為自然」にもとづいた生き方を理想とし、すべてをありのままに受け入れることで肩の力を抜いて生きる知恵を授けてくれます。「大器晩成」「胡蝶の夢」など、人生を豊かにする親しみやすい言葉と寓話を楽しめます。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

老子・荘子関係地図

解説(付・『荘子』編名一覧)

老子
 第一章(道の世界と名のある世界)
 第三章(何もしない政治)
 第四章(道は空っぽ)
 第五章(天地は無情)
 第六章(牝の力)
 第七章(天地をモデルとした政治)
 第九章(無理をせずに自然に生きる)
 第十一章(無があっての有)
 第十二章(文明の誘惑を退ける)
 第十七章(君主はおるだけ)
 第十八章(大道がなくなると仁義が出てくる)
 第十九章(文明をすて、素朴に帰ろう)
 第二十四章(不自然なおこないは長続きしない)
 第二十五章(道は仮の名)
 第三十章(武力は控え目に)
 第三十一章(武器は凶器)
 第三十三章(自らを知り、足るを知る)
 第三十六章(ほんとうの勝利を得るためには)
 第三十八章(真の徳とは)
 第四十一章(大器は晩成)
 第四十二章(すべてのものは道から生まれる)
 第四十四章(最も大切なもの)
 第四十六章(満足を知る)
 第四十七章(外へ出なくても天下の動きを知る)
 第四十八章(無為にして為さざるなし)
 第五十五章(赤ん坊の徳)
 第五十六章(知る者は言わず)
 第五十七章(無為にして民自ずから化す)
 第六十三章(怨みに報いるに徳を以てす)
 第六十六章(王者への道)
 第六十七章(天下の先頭には立たない)
 第六十八章(争わざるの徳)
 第七十章(身にはボロをまとい、心には宝玉をいだく)
 第七十三章(天網恢恢)
 第七十六章(柔弱の徳)
 第七十八章(水を手本に)
 第八十章(小国寡民の理想郷)
 第八十一章(信言は美ならず)

荘子
 大鵬の飛翔(逍遥遊編)
 蓬の心(逍遥遊編)
 朝三暮四(斉物論編)
 齧欠と王倪との問答(斉物論編)
 生と死と、夢と現と(斉物論編)
 胡蝶の夢(斉物論編)
 庖丁問答(養生主編)
 無用の用(人間世編)
 徳を支離にする者(人間世編)
 莫逆の友(大宗師編)
 渾沌の死(応帝王編)
 大盗のために蓄積する者(カイ篋編)
 輪扁問答──書物は貴ぶに価するか──(天道編)
 尾を塗中に曳く(秋水編)
 エンスウと腐鼠(秋水編)
 濠上の問答(秋水編)
 荘子の妻死す(至楽編)
 髑髏問答(至楽編)
 木鶏(達生編)
 道は在らざる所無し(知北遊編)
 荘子、恵子の墓を過ぎる(徐無鬼編)
 轍鮒の急(外物編)
 寓言十に九(寓言編)
 天下より貴いもの(譲王編)
 荘子の死(列禦寇編)

『老子』『荘子』から生まれたことば

コラム

老子・荘子関係地図

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「老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • コルタサルの短篇を読んでいて、ふと思い出したのが荘子の胡蝶の夢。現実と夢の区別がつかない状況、これはまさに小説っぽいと思えた。それで荘子の言いたいことをもっと知りたいと思いこちらを手に取った。同じ道家 コルタサルの短篇を読んでいて、ふと思い出したのが荘子の胡蝶の夢。現実と夢の区別がつかない状況、これはまさに小説っぽいと思えた。それで荘子の言いたいことをもっと知りたいと思いこちらを手に取った。同じ道家の老子にも興味があったので尚更この本で満足。老子、荘子どちらの考え方もどこか肩の力を抜いた感覚がいいと感じた。端的に分かり易く無為自然や足るを知るを伝える老子。寓話的でユーモアを交えて万物斉同(胡蝶の夢もこれ)を伝える荘子。大鵬の飛翔の冒頭が壮観で良い。渾沌の話も荘子だった。濠上の想いもシンプルなのに深い。 …続きを読む
    buchipanda3
    2021年05月12日
    113人がナイス!しています
  • 『道の道とすべきは、常に道に非ず。名の名つくべきは、常の名に非ず。名無し天地の始めは、名有り万物の母には。故に常に無欲にして以て其の妙を観、常に有欲にして以てキヤウを観る。この両者は同じく出てて名を異 『道の道とすべきは、常に道に非ず。名の名つくべきは、常の名に非ず。名無し天地の始めは、名有り万物の母には。故に常に無欲にして以て其の妙を観、常に有欲にして以てキヤウを観る。この両者は同じく出てて名を異にす。同じく之を玄と謂う。玄の又玄、衆妙の門。』・・・・味わい深いが難しく奥の深い言葉である。これが人の生きる道であり、天下統一に至る政の道であると、老子が説く『道』について世間に知らしめている。老子の思想はこれまでの儒家、孔子、孟子の説く学派とは一線を隔し自身の思想を顕じている。・・・次に続くは荘子、・・・ …続きを読む
    月讀命
    2013年05月25日
    61人がナイス!しています
  • 『老子』は半分の38章が、『荘子』は各篇からの抜粋が収録されている。読み下し文が慣れてきたのもあるが、『論語』よりも分かり易いのは錯覚ではない気がする。このシリーズの良いところは、解説の語り口が平易で 『老子』は半分の38章が、『荘子』は各篇からの抜粋が収録されている。読み下し文が慣れてきたのもあるが、『論語』よりも分かり易いのは錯覚ではない気がする。このシリーズの良いところは、解説の語り口が平易で、本文を読みこなすところにストレスを掛けないように配慮があるところにある。『老子』は代表的な一節は大抵おさえることが出来る。ヨーロッパは神か作為なのだろう。他方で東洋には多くを自然とみる世界観がある。ぼくの理解では「道」とは作為ではなく、自然であるというのが道教ということなのだろう。ここで言う自然とは、通常の …続きを読む
    ころこ
    2022年11月08日
    41人がナイス!しています

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