「ストーリーメーカー創作のための物語論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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欠如の状態から旅に出て宝を勝ち獲り帰ってくる。それが物語の原型、つまりは他人に最も伝わりやすいお話の形。後半、30の質問で物語を立ち上げていくのだが、事例の、女子学生による母からの自立の物語の成立ぶり
欠如の状態から旅に出て宝を勝ち獲り帰ってくる。それが物語の原型、つまりは他人に最も伝わりやすいお話の形。後半、30の質問で物語を立ち上げていくのだが、事例の、女子学生による母からの自立の物語の成立ぶりを見るうちに、こりゃあ就活のエピソード作るのには最強だなあ、と気づく。課題を発見し、自らそれに立ち向かって成長する自己PR、このフォーマットにぴったりじゃないか。援助者は?贈与者は?この肉付けなら、上滑りしない。◇前半挙げられるのは中上健次「南回帰線」。なるほど、物語との距離感測りながら読めばおもしろいのか。
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創作論。基本的にはタイトル通りに30のクエスチョンから自分の書きたい物語を形にしていくチャートも入ってますが、大半は『金枝篇』などから続く、神話から叙事詩&ギリシア悲劇に至る構造論を現代の作品を挙げて
創作論。基本的にはタイトル通りに30のクエスチョンから自分の書きたい物語を形にしていくチャートも入ってますが、大半は『金枝篇』などから続く、神話から叙事詩&ギリシア悲劇に至る構造論を現代の作品を挙げて分かり易く解説している本と言えますね。こういうとワンパターンでマンネリな物語創作論に思えますが実は逆で、モダニズム~ポストモダンと言った”意識の流れ””モンタージュ”を使った作品ほど、構造論や古典を重視してるという事に気づきます。ジョゼフ・キャンベルのインタビューなどはようつべでも見られますね。
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拓也 ◆mOrYeBoQbw
2017年05月30日
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大塚英志さんは何冊か読んでるけれど、この本も彼が信じる物語の作り方の入門書です。問題はこの本をどう使うかなんだと思うけれど、所謂、純文学や私小説向きのハウツーではありません。アウトデザインやラノベ(批
大塚英志さんは何冊か読んでるけれど、この本も彼が信じる物語の作り方の入門書です。問題はこの本をどう使うかなんだと思うけれど、所謂、純文学や私小説向きのハウツーではありません。アウトデザインやラノベ(批判してるけど 笑)RPGならば十分だと思いますがワンパターンになっちゃうかも。
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