愛の国

愛の国

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年02月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041106877

愛の国

  • 著者 中山 可穂
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年02月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041106877

世界の果てまで歩いたら、この愛は赦されるのだろうか-恋愛小説の金字塔!

満開の桜の下の墓地で行き倒れたひとりの天使――。昏い時代の波に抗い鮮烈な愛の記憶を胸に、王寺ミチルは聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す。愛と憎しみを孕む魂の長い旅路を描く恋愛小説の金字塔! 満開の桜の下の墓地で行き倒れたひとりの天使――。昏い時代の波に抗い鮮烈な愛の記憶を胸に、王寺ミチルは聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す。愛と憎しみを孕む魂の長い旅路を描く恋愛小説の金字塔!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「愛の国」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 痛いぐらいのスコールをも、スポンジのように吸い込む砂漠のように。乾きにひび割れた唇から滲む血を重ねても、決して交わらぬ定め。圧倒的な太陽のエネルギーと底無しの大地。不毛の砂漠に寄る辺のないオアシス。中 痛いぐらいのスコールをも、スポンジのように吸い込む砂漠のように。乾きにひび割れた唇から滲む血を重ねても、決して交わらぬ定め。圧倒的な太陽のエネルギーと底無しの大地。不毛の砂漠に寄る辺のないオアシス。中山可穂が描くビアンの夜は、20年間も緑の草木一本生えない。年月ばかりが過ぎ市民権を得られない同性愛。神をも欺く背信なのか。果敢にも性の尊厳を叩きつけた本作。20年目にして三部作の最終巻だ。始まりであって終わりではない。著者自身が渇きに飢える限り、また違うアプローチで攻めるだろう。その攻めを私も求めて止まない。 …続きを読む
    あじ
    2014年04月30日
    48人がナイス!しています
  • ずっと待ちに待った中山可穂さんの新作はなんと猫背の王子、天使の骨に続く王寺ミチル三部作の最終篇でした。が、読み始めてかなりの驚きがありました。ケッヘルを経たこの10年の作者の集大成的な小説だと感じまし ずっと待ちに待った中山可穂さんの新作はなんと猫背の王子、天使の骨に続く王寺ミチル三部作の最終篇でした。が、読み始めてかなりの驚きがありました。ケッヘルを経たこの10年の作者の集大成的な小説だと感じました。 …続きを読む
    巨峰
    2014年03月23日
    41人がナイス!しています
  • ★★★☆☆ 「猫背の王子」「天使の骨」に繋がるシリーズ三部作の完結編。個人的に言えば、このシリーズは大して好みではなかったので特に感慨深いわけでもないが、中山可穂さんの久々の新作という意味では非常に感慨深 ★★★☆☆ 「猫背の王子」「天使の骨」に繋がるシリーズ三部作の完結編。個人的に言えば、このシリーズは大して好みではなかったので特に感慨深いわけでもないが、中山可穂さんの久々の新作という意味では非常に感慨深いものがあった。シリーズ前二作は読むのを途中でやめたくなる感じさえあったが、この作品は中山可穂さん自身が作家としてより成熟した感もあり、シリーズ完結編としてだけでなく、作家中山可穂の集大成のようなものさえ感じさせる力作であったのではないかと思う。ただ、このシリーズやっぱり苦手だと改めて感じる部分も多少。 …続きを読む
    そうたそ
    2014年04月15日
    31人がナイス!しています

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