河童・戯作三昧

河童・戯作三昧

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年07月25日
判型:
文庫判
ページ数:
320
ISBN:
9784041033166
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河童・戯作三昧

  • 著者 芥川 龍之介
  • カバーイラスト 天野 喜孝
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年07月25日
判型:
文庫判
ページ数:
320
ISBN:
9784041033166

奇妙な「河童」の世界。昭和初期の風刺が、現代日本を予言する!

芥川が自ら命を絶った年に発表され、痛烈な自虐と人間社会への風刺である「河童」、江戸の戯作者に自己を投影した「戯作三昧」の表題作他、「或日の大石内蔵之助」「開化の殺人」など著名作品計10編を収録。 芥川が自ら命を絶った年に発表され、痛烈な自虐と人間社会への風刺である「河童」、江戸の戯作者に自己を投影した「戯作三昧」の表題作他、「或日の大石内蔵之助」「開化の殺人」など著名作品計10編を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「河童・戯作三昧」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 10年間の軌跡が詰まっているのですね。難しくて暗い作品が多い印象を受けました。死後発表された『河童』は風刺であり自嘲的景色でもあるのが自らを皮肉っていると言えるでしょう。芥川は常に自らを皮肉の象徴にして 10年間の軌跡が詰まっているのですね。難しくて暗い作品が多い印象を受けました。死後発表された『河童』は風刺であり自嘲的景色でもあるのが自らを皮肉っていると言えるでしょう。芥川は常に自らを皮肉の象徴にしていたのかもしれません。 …続きを読む
    優希
    2023年03月20日
    48人がナイス!しています
  • 芥川の10年間の奇跡がおさめられています。陰鬱で重いのですが、そこに惹かれました。読んでいて、芥川自身を読んでいる気分になります。病んでいる精神から生きることに絶望していたように思えてなりません。 芥川の10年間の奇跡がおさめられています。陰鬱で重いのですが、そこに惹かれました。読んでいて、芥川自身を読んでいる気分になります。病んでいる精神から生きることに絶望していたように思えてなりません。
    優希
    2025年11月10日
    43人がナイス!しています
  • 読んでいなかった『河童』。河童社会も人間社会も悩ましいのは同じ?「お前はこの世界へ生れてくるかどうかよく考えて返事しろ」という出産の場面は、『夏物語』(川上未映子)の先行場面か?「莫迦な嫉妬深い卑猥な 読んでいなかった『河童』。河童社会も人間社会も悩ましいのは同じ?「お前はこの世界へ生れてくるかどうかよく考えて返事しろ」という出産の場面は、『夏物語』(川上未映子)の先行場面か?「莫迦な嫉妬深い卑猥な図々しいうぬ惚れきった残酷な虫のいい動物」こそ人間で、同じものが自分も持ち合わせていることに芥川も苦悩したことだらふ。『大導寺信輔の半生』には、12歳の信輔が初めて帝国図書館へ訪れたおののきが書かれていて『夢みる帝国図書館』(中野京子)を思い出した。『戯作三昧』では馬琴を通して物書きとしての苦悩を読み取った。 …続きを読む
    yumiha
    2020年04月24日
    33人がナイス!しています

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