夢のもつれ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784044075019
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夢のもつれ

  • 著者 鷲田 清一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年09月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784044075019

涙はなぜ汚くないか? <わたし>とはなにか? やさしい哲学エッセイ。

〈わたし〉がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常。そのなかの存在の揺らめきを映像・音楽・モード・身体・顔・テクスチュアなど、表面にあらわれるさまざまな事象に現象学的にアプローチし、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。臨床哲学につながる感覚論をベースとした、鷲田哲学の根幹をなすアフォリズムにあふれる一冊。 〈わたし〉がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常。そのなかの存在の揺らめきを映像・音楽・モード・身体・顔・テクスチュアなど、表面にあらわれるさまざまな事象に現象学的にアプローチし、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。臨床哲学につながる感覚論をベースとした、鷲田哲学の根幹をなすアフォリズムにあふれる一冊。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

〈プロローグにかえて〉
  さくら

1 夢のもつれ
  ラヴ・ミー・テンダー
  nowhere man
  月曜病
  移動祝祭日
  チューン・アウト
  傘を忘れた!
  意識の敷居
  深い遊び

2 夢のひきつれ
  リンパ腺
  水中都市
  カメレオン
  縁切り祈願
  クイーン
  青二才
  ひよこ
  私に触れてはならぬ
  不幸な意識
  マスク
  ぬけがら
  魂と臓腑

3 夢のささくれ
  人生観察家──パリでいちばん幸福なひと
  鏡のそと
  垂直のコスメティック
  顔をなくした仏たち──奥丹波の破損仏
  縮む顔・膨らむ顔
  萬鐵五郎の自画像
  傷つきやすさをめぐって──荒木経惟の〈顔〉
  「わたしたち」とはだれか?
  なみだの秘密──なみだはなぜ汚くないのか?

4 揺らめく像、散らばる音
  割れ目の哀しみ──わたしの偏愛ビデオ
  過剰であることのもどかしさ──侯孝賢監督『悲情城市』
  フェティシズムよりももっと透明なフェティシズム──エリック・ロメール監督『クレールの膝』
  哀悼と諧謔と──菊地信義の装幀
  絶対体感──グレン・グールド氏の論理的な身体装置
  〈存在〉の始源に共鳴する表現──アール・ブリュットの世界
  いのちの遊戯、古老の舞──大野一雄「天道地道」
  布と意味と運動と──ダンス・コスチュームをめぐって
  モードの死──エア・ウェア展
  ミック・ジャガーが大統領より年上になった日──ロックとエレクトリック・ボディ
  わが愛しのロック・ギタリストたち──クラプトン、ベック、リチャーズ

あとがき

「夢のもつれ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • quite interesting and --even wonderful, i would say... in a way in which i am not sure if Professor Washida hsas written this sort of book, or to say differently, to write in this way, meaning... such quite interesting and --even wonderful, i would say... in a way in which i am not sure if Professor Washida hsas written this sort of book, or to say differently, to write in this way, meaning... such as a book on dream... but, here we see, his discussion …続きを読む
    寛生
    2012年08月01日
    3人がナイス!しています
  • その多くが二十年以上も前に書かれたものであることが信じられないくらいに新鮮なものとして読めるのに驚き。ごく短い哲学エッセイを集めたもので、少々難解な文章でもさくさく読めるのも魅力か。とりわけ笑ったのと その多くが二十年以上も前に書かれたものであることが信じられないくらいに新鮮なものとして読めるのに驚き。ごく短い哲学エッセイを集めたもので、少々難解な文章でもさくさく読めるのも魅力か。とりわけ笑ったのと同時に身につまされたのが、外で飲んで帰りの電車で寝過ごしてしまい、帰れなくなったという失敗談の数々。自分よりも上がいたんだな…と。それから、ロックへの言及があるのも驚き。そういう年代だといえばそうなのだけれど、個人的に意外だったし、内容も悪くなかった。他にもロックについて書かれた文章があれば読んでみたい。 …続きを読む
    amanon
    2019年09月27日
    1人がナイス!しています
  • (★★★☆☆) 「わたし」がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常ー。2冊目の哲学エッセイに挑戦してみたけど、難しかった...。特に (★★★☆☆) 「わたし」がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常ー。2冊目の哲学エッセイに挑戦してみたけど、難しかった...。特に後半の、音楽やモード、ダンスを引き合いにした論考は、実際の歌手や作品など固有名詞が多く出てきたけど、そもそもそれら自体をよく知らない私には全く歯が立たなかった。 『わたしはほんとうは<わたし>なんぞになりたくなかったのではないか。』 …続きを読む
    CBF
    2017年10月12日
    0人がナイス!しています

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