クォン・デ ――もう一人のラストエンペラー

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784043625048
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クォン・デ ――もう一人のラストエンペラー

  • 著者 森 達也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784043625048

1951年、東京の片隅で孤独に息絶えたベトナム王子クオン・デの数奇の生

満州国皇帝溥儀を担ぎ上げた大東亜共栄圏思想が残した、もう一つの昭和史ミステリ。最も人間の深淵を見つめ、描き上げるドキュメンタリー作家が取材9年、執筆2年をかけ、浮き彫りにしたものは? 満州国皇帝溥儀を担ぎ上げた大東亜共栄圏思想が残した、もう一つの昭和史ミステリ。最も人間の深淵を見つめ、描き上げるドキュメンタリー作家が取材9年、執筆2年をかけ、浮き彫りにしたものは?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「クォン・デ ――もう一人のラストエンペラー」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 森達也に興味があるなら読んだ方がいい。というか発端から最終までに「作家」としての森達也が濃密に感じられる。無理に分類すれば「埋もれた歴史、人物」物になるのだろうが、予想もつかない展開は「森達也自身」の 森達也に興味があるなら読んだ方がいい。というか発端から最終までに「作家」としての森達也が濃密に感じられる。無理に分類すれば「埋もれた歴史、人物」物になるのだろうが、予想もつかない展開は「森達也自身」のドキュメンタリーにもなっている。資料の少なさを埋めていると思われる、些か感傷的なシーンは通俗的ではあるが彩りとしておこうか。ちょっと再現ドラマ風だけど。日本の近代史の傍流、大アジア主義とか中村屋が絡んでくる。成果を出せなかった革命とか独立運動とかテロリズムが浮かび上がる。続く …続きを読む
    ヨーイチ
    2019年11月03日
    35人がナイス!しています
  • クォン・デについては全く知らない人物でしたので、興味深く読むことができました。当時の日本が個人として支援はできても、国家としてはできないというのはなんとなくわかるような気がしますが、目前のみを考えるこ クォン・デについては全く知らない人物でしたので、興味深く読むことができました。当時の日本が個人として支援はできても、国家としてはできないというのはなんとなくわかるような気がしますが、目前のみを考えることなく他の手段もあったのではとも思いました。 …続きを読む
    金吾
    2023年08月11日
    27人がナイス!しています
  • ベトナムのことはベトナム戦争くらいしか知らなかった。ましてや、かの国にかつて王朝があり、フランスに支配され、独立のために激しく戦ったなど。そして、その王朝の末裔が日本で生き、死んでいったという事実を知 ベトナムのことはベトナム戦争くらいしか知らなかった。ましてや、かの国にかつて王朝があり、フランスに支配され、独立のために激しく戦ったなど。そして、その王朝の末裔が日本で生き、死んでいったという事実を知っている日本人はほとんどいないのではないか。知られざる戦争のもう一つの歴史。学校で習わなかったことはまだまだ山ほどある。 …続きを読む
    紡ぎ猫
    2014年07月25日
    15人がナイス!しています

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