もの食う人びと

もの食う人びと

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784043417018
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もの食う人びと

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784043417018
人は今、何をどう食べ、どれほど食えないのか。人々の苛烈な「食」への交わりを訴えた連載時から大反響を呼んだ劇的なルポルタージュ。文庫化に際し、新たに書き下ろし独白とカラー写真を収録。 人は今、何をどう食べ、どれほど食えないのか。人々の苛烈な「食」への交わりを訴えた連載時から大反響を呼んだ劇的なルポルタージュ。文庫化に際し、新たに書き下ろし独白とカラー写真を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「もの食う人びと」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 初っ端から、刺激的。ダッカの”残飯市場”から旅が始まった。時代は、バブル前、飽食のニッポンである。「東京では日々50万人分の食事が捨てられている。いつか、それが逆転はしまいか」。辺見傭の視点に、思わず引き 初っ端から、刺激的。ダッカの”残飯市場”から旅が始まった。時代は、バブル前、飽食のニッポンである。「東京では日々50万人分の食事が捨てられている。いつか、それが逆転はしまいか」。辺見傭の視点に、思わず引きずり込まれた。現代日本の危うさ、が既に予言されているようだった。エイズの村やチェルノブイリの放射能汚染地域…その現場に足を運び、時には一緒に暮らす筆者だからこその説得力があふれていた。「食」の前には、民族も主義・思想もみな平等…。27年前の発刊だが、全く古さを感じさせないノンフィクションの名作だった。 …続きを読む
    鉄之助
    2024年07月04日
    455人がナイス!しています
  • 一切の意味も価値も商品化と消費にしか還元しない故に人が食い且つ生きることの本来の価値と意味を剥落させた日本において有情感を喪失し危機感を抱いた筆者が、紛争や飢餓の世界で生きる人々の「食」という生に直結 一切の意味も価値も商品化と消費にしか還元しない故に人が食い且つ生きることの本来の価値と意味を剥落させた日本において有情感を喪失し危機感を抱いた筆者が、紛争や飢餓の世界で生きる人々の「食」という生に直結する行為に着目し同じものを共に食すことで人々の生を取り込む。人間の命へ肉薄した怒りと哀愁と欲望と我執と官能とが炸裂し(平和な先進国に生きる人間の軽薄さと傲慢さを感じさせる表現だが)究極の人間観察だった。情緒ある美しい文章でありながら、情に脆ければ書き得ない男性的でドライで骨太のルポタージュ。かなり面白かった。 …続きを読む
    mukimi
    2024年01月09日
    144人がナイス!しています
  • 10数年前の再読。飽食の国日本から世界中の食をテーマにした渾身のルポ。飢餓と貧困にあえぐアジア、民族・宗教・政権交代に揺れる東ヨーロッパ、チェルノブイリの原発汚染地帯、エイズ汚染に苦しむアフリカ、日本の 10数年前の再読。飽食の国日本から世界中の食をテーマにした渾身のルポ。飢餓と貧困にあえぐアジア、民族・宗教・政権交代に揺れる東ヨーロッパ、チェルノブイリの原発汚染地帯、エイズ汚染に苦しむアフリカ、日本の占領下の影響が未だに残る韓国それぞれに食がある。生きる為にはどんな状況下でも食わなければならない。美食とかけ離れた食があった。飽食日本を憂う。 …続きを読む
    ゴンゾウ@新潮部
    2016年06月29日
    108人がナイス!しています

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