• 1960年台の教科書採用をめぐる出版社、監修を担当する教授、教科書採用を決める学校側の結構わかりやすい欲望を描いている小説。前回読んだ「けものみち」もそうだけど、言い方悪いがいわゆるスケコマシと言えるよう 1960年台の教科書採用をめぐる出版社、監修を担当する教授、教科書採用を決める学校側の結構わかりやすい欲望を描いている小説。前回読んだ「けものみち」もそうだけど、言い方悪いがいわゆるスケコマシと言えるような好色かつ身分も優れた大学教授の傍若無人ぶり。エンタメ感があってどんどん話は進めるのだけどずっと小説の帰着が気になっていた。が、まさかの本書題名を小説ラストパートであそこまで露骨に使用するとは笑　700ページの大作だけど、最後もう少しちゃんと書いてくれても言いような。総じて楽しめたのは間違いなし！ …続きを読む
  Yasutaka Hori

  2020年07月02日
  4人がナイス！しています
• 久しぶりに読む松本清張作品。流石に読みごたえがある。取り上げている問題は学校教科書の作成の裏で繰り広げられる裏の話。現在とは制度が変わっていると思われるが根本は変わらない。少し形を変え今も問題は継続し 久しぶりに読む松本清張作品。流石に読みごたえがある。取り上げている問題は学校教科書の作成の裏で繰り広げられる裏の話。現在とは制度が変わっていると思われるが根本は変わらない。少し形を変え今も問題は継続していると思われる。手当たり次第に女性に手をかける男はどこまでも続けて行き果てしないこれはある意味性癖なので老いてもますます若い女の尻を追い掛け回すことだろう醜悪。 …続きを読む
  よっちゃん

  2020年04月16日
  4人がナイス！しています
• ・一見潔白な教育世界の裏側に、金品賄賂が横行する生々しくダーティーな部分を描かれております、病院内の政治争いを描いた「白い巨塔」と似た世界を描いており、社会勉強としても役に立つ内容でした。 ・著名な教 ・一見潔白な教育世界の裏側に、金品賄賂が横行する生々しくダーティーな部分を描かれております、病院内の政治争いを描いた「白い巨塔」と似た世界を描いており、社会勉強としても役に立つ内容でした。 ・著名な教授の好色さに翻弄され、不幸に陥れられる女性の苦悩、心情の変化も克明に描かれております。勧善懲悪が好きな私にとってはもやもやが残る結末でしたが、処世術に長ける人間、没落を味わうことで履いがろうとする人間など様々な人間模様を描き出したかったのかもしれません。 …続きを読む
  tryutaro8

  2020年02月03日
  2人がナイス！しています

powered by