ヴィヨンの妻

映画化作品

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041099117
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映画化作品

ヴィヨンの妻

  • 著者 太宰 治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041099117

最後に光芒を放った最晩年の傑作を5篇収録

傷つきやすい心をごまかすように、金もないのに飲んだくれる詩人の動静を、妻が奇妙な明るさで語る表題作をはじめ、未完の絶筆「グッド・バイ」のほか「パンドラの匣」「眉山」「トカトントン」の5篇を収録。 傷つきやすい心をごまかすように、金もないのに飲んだくれる詩人の動静を、妻が奇妙な明るさで語る表題作をはじめ、未完の絶筆「グッド・バイ」のほか「パンドラの匣」「眉山」「トカトントン」の5篇を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

パンドラの匣
トカトントン
ヴィヨンの妻
眉山
グッド・バイ

メディアミックス情報

NEWS

 

日本史上最大のベストセラー『人間失格』誕生までの太宰の恋と人生を映画化
「人間失格 太宰治と3人の女たち」
9/13(金)全国公開
監督:蜷川実花
出演:小栗旬
   宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」本予告

「ヴィヨンの妻」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 終戦直後の荒んだ世の中、這いつくばって生活していた時代である。物語を通して感じられる、酒と女と雑踏の臭い、しかもそれはすえた臭いだ。二つのことが印象に残った。一つは、動物的本能のような女のしたたかさ。 終戦直後の荒んだ世の中、這いつくばって生活していた時代である。物語を通して感じられる、酒と女と雑踏の臭い、しかもそれはすえた臭いだ。二つのことが印象に残った。一つは、動物的本能のような女のしたたかさ。もう一つは、「人間は死によって完成させられる」という文章である。生きるのに精いっぱいだった時代に、太宰は生を書きたかったのか死を書きたかったのか、まだ私の中でモヤモヤしている。 …続きを読む
    Shoji
    2017年11月01日
    78人がナイス!しています
  • 太宰の晩年の短編集。太宰の描く女性は強くて非常に魅力的である。「ヴィヨンの妻」は一番好きな太宰作品。さっちゃんの献身的な愛とダメ男大谷の対比が素晴らしい。「パンドラの匣」は従来の暗くて重い太宰とは別人 太宰の晩年の短編集。太宰の描く女性は強くて非常に魅力的である。「ヴィヨンの妻」は一番好きな太宰作品。さっちゃんの献身的な愛とダメ男大谷の対比が素晴らしい。「パンドラの匣」は従来の暗くて重い太宰とは別人のような作風。結核診療所で過ごす日々が面白おかしく描かれている。物語全体を覆すラストも必見。個性豊かな登場人物による会話が楽しくて、何回も噴き出した。これは「グッド・バイ」も非常に類似しており、軽快な文体と楽しい会話と続きが気になる展開。そう、その展開が気になる、気になる。田島とキヌ子はその後どうなったの!? …続きを読む
    美羽と花雲のハナシ
    2012年10月21日
    44人がナイス!しています
  • 5作品が収録。初めのパンドラが強く印象に残っていました。一番太宰らしい特有の言葉使いや、作品の落とし方があったと思います。会話もそれっぽい感じで、気恥ずかしさと楽しさが入り混じった感覚です。あとは眉山 5作品が収録。初めのパンドラが強く印象に残っていました。一番太宰らしい特有の言葉使いや、作品の落とし方があったと思います。会話もそれっぽい感じで、気恥ずかしさと楽しさが入り混じった感覚です。あとは眉山、短いながらに人間のご都合的な部分が書けていたので印象に残っています。今の感覚で言えば掌返し。ヴィヨンの妻は人間失格の前段階。グッド・バイは面白かったけれど未完でしたので、評価出来ませんでした。ブログにてhttps://sui-sei.net/ヴィヨンの妻-角川文庫・太宰-治/ …続きを読む
    ☆彗星☆
    2021年09月15日
    43人がナイス!しています

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著者紹介

太宰 治

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事するもやがて転向、本格的な執筆活動へ。35年(昭和10年)、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集「晩年」を刊行。この頃からパビナール中毒に悩む。39年、井伏鱒二の紹介で、石原美知子と結婚。平穏な生活を得て、「富嶽百景」「女生徒」「走れメロス」などの多くの佳作を執筆。戦後、「斜陽」でベストセラー作家となるが、「人間失格」を発表した48年、「グッド・バイ」連載中の6月13日夜半に山崎富栄と玉川上水で入水し、没。

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