ろまん燈籠

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1970年06月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041099032
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ろまん燈籠

  • 著者 太宰 治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1970年06月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041099032

「――兄妹、五人あって、みんなロマンスが好きだった」

退屈になると家族が集まり”物語”の連作を始める入江家。個性的な兄妹の性格と、順々に語られる世界が重層的に響きあうユニークな家族小説の表題作など、バラエティに富んだ7篇を収録。 退屈になると家族が集まり”物語”の連作を始める入江家。個性的な兄妹の性格と、順々に語られる世界が重層的に響きあうユニークな家族小説の表題作など、バラエティに富んだ7篇を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

秋風記
新樹の言葉
愛と美について
ろまん燈籠
女の決闘
古典風
清貧譚

「ろまん燈籠」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 昭和14~16年の7篇収録。「秋風記」冒頭に詩が引用され、読後、改めて読むと主人公が終いに持った心情を透かして見れたように思えた。女性Kとの関係に対する気持ちが仄かに残る。トラタタ、トラタタ、リズミカルな 昭和14~16年の7篇収録。「秋風記」冒頭に詩が引用され、読後、改めて読むと主人公が終いに持った心情を透かして見れたように思えた。女性Kとの関係に対する気持ちが仄かに残る。トラタタ、トラタタ、リズミカルな文章や省略された思わせぶりな会話がいい。「ろまん燈籠」リレー創作が楽しそう。変幻自在の文体。こんな小説もありなのだなあと感服。家族みながユニークでそのやり取りに吹きっぱなし。「女の決闘」森鴎外訳の小説をDAZAIが脚色。ノリのいい文章、そして面白い創作の試み。著者の多彩で意欲的な小説作りを味わえた作品集。 …続きを読む
    buchipanda3
    2019年06月10日
    70人がナイス!しています
  • 走れメロスにしろ、ろまん燈籠にしろ、清貧譚にしろ、太宰は古今東西の物語から空想を膨らませて創作するのがうまい。古典は基本と思わせてくれる。どこからどこまでが換骨奪胎か、分からなくして読者を撒いているの 走れメロスにしろ、ろまん燈籠にしろ、清貧譚にしろ、太宰は古今東西の物語から空想を膨らませて創作するのがうまい。古典は基本と思わせてくれる。どこからどこまでが換骨奪胎か、分からなくして読者を撒いているのもすごい。斜陽みたいな長編も良いけど短編も良い。読んでるだけで、かなわない。太宰がラプンツェルの話の続きを書いてるなんて知らなかった。しかもこれが滅法おもしろい。結婚から始まる苦痛な毎日をこれでもかって。結婚したくなくなるじゃん。なんで心中したんだろう。生きるって言ってたのに。 …続きを読む
    桜もち
    2017年05月29日
    63人がナイス!しています
  • ぼんやり太宰は好きだと思ってきた。「ろまん灯籠」は、彼と私の運命の一冊とすら。コアな「彼」を集めた「逢引書」に感謝しませう。解説がすこぶる奮っている。「時代は少しも変わらないと思う。一種の、あほらしい ぼんやり太宰は好きだと思ってきた。「ろまん灯籠」は、彼と私の運命の一冊とすら。コアな「彼」を集めた「逢引書」に感謝しませう。解説がすこぶる奮っている。「時代は少しも変わらないと思う。一種の、あほらしい感じである」や「日本は無条件降伏をした。私は、ただ、恥ずかしかった。ものも言えないくらいに恥ずかしかった」とかの赤裸々さにはうっとり。”太宰は不謹慎”。不謹慎上等。太宰アレンジ”ラプンツェル”はエッジの効き具合がアレでコワレ具合がソレで、「古典風」は支離滅裂奇天烈痴女奇行狂気偏愛変態で笑い止まらず。贅沢だわ。 …続きを読む
    Mishima
    2019年06月18日
    43人がナイス!しています

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