- 著者 梶 よう子
- 定価: 円 (本体円+税)
- 発売日:
- 2025年11月05日
- 判型:
- 四六変形判
- ページ数:
- 336
- ISBN:
- 9784041151266
雷電
- 著者 梶 よう子
- 定価: 円 (本体円+税)
- 発売日:
- 2025年11月05日
- 判型:
- 四六変形判
- ページ数:
- 336
- ISBN:
- 9784041151266
最強の力士には、隠蔽された一番があった――
勝率9割6分2厘、江戸相撲最強の力士・雷電為右衛門。その雷電が唯一、二度敗れた相手がいた。相手の名は花頂山。後世に伝わる花頂山との戦績は、3勝2敗、そして二人の最後の取組となった1預り(その場で勝敗を付けず、保留とすること)。その1預りには、藩の思惑と力士の誇りがぶつかり合う、隠された物語があった――。
江戸時代の相撲は藩の威信を懸けた代理の戦。松江藩の江戸留守居役・石積多平太は、藩主・松平不昧が力を入れる相撲力士の育成に関わることに。過去のある出来事から相撲を憎む多平太だったが、松江のお抱え力士・雷電爲右衞門の圧倒的な強さを前に、徐々に相撲に魅入られていく。あるとき、雷電は、庄内藩の幕下力士、花頂山に敗北を喫し、更に次の場所でも花頂山に敗れてしまう。それは、相撲藩・松江藩にとっては、起きてはならぬ一大事であった。各藩の思惑渦巻く土俵の上で、雷電と花頂山は何を思うのか。藩の威信、そして一人の力士としての意地を懸けた、両者の最後の一番の行方は――。
江戸時代の相撲は藩の威信を懸けた代理の戦。松江藩の江戸留守居役・石積多平太は、藩主・松平不昧が力を入れる相撲力士の育成に関わることに。過去のある出来事から相撲を憎む多平太だったが、松江のお抱え力士・雷電爲右衞門の圧倒的な強さを前に、徐々に相撲に魅入られていく。あるとき、雷電は、庄内藩の幕下力士、花頂山に敗北を喫し、更に次の場所でも花頂山に敗れてしまう。それは、相撲藩・松江藩にとっては、起きてはならぬ一大事であった。各藩の思惑渦巻く土俵の上で、雷電と花頂山は何を思うのか。藩の威信、そして一人の力士としての意地を懸けた、両者の最後の一番の行方は――。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
序
第一章 土俵の外
第二章 因果の邂逅
第三章 申し合い稽古
第四章 疑惑の勝敗
第五章 横綱の行方
第一章 土俵の外
第二章 因果の邂逅
第三章 申し合い稽古
第四章 疑惑の勝敗
第五章 横綱の行方
「雷電」感想・レビュー
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つまらなくはない。私よりももっと相撲に詳しい方であれば、言外の意味も汲み取れて、色々な考察が可能な内容なのかもしれない。ただ、それができるほど相撲の歴史に通じている読者とは果たしてどれほどいるだろう。 …続きを読む2025年11月28日484人がナイス!しています
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相撲界最強の力士として知られる雷電を、雲州松江松平家留守居役見習いの石積多平太の目線から描いた作品。大相撲の世界になぜ侍が?という疑問はたちまち氷解する。最近はとんと興味を失ってしまったが、昔は6場所 …続きを読む2025年12月06日29人がナイス!しています
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現代の大相撲とは似ている処もありますし、大きく違う処もあります。だからこそ、相撲の歴史を読む面白さあり。 そして、違うといっても、いざ取組となれば、熱気が文章の間から立ち上って来るようです。そこが圧巻 …続きを読む2025年12月10日21人がナイス!しています


