大好きな町に用がある

大好きな町に用がある

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年02月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041116203
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大好きな町に用がある

  • 著者 角田 光代
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年02月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041116203

旅する作家・角田光代による旅エッセイが文庫化!文庫版あとがきも新規収録

ネパールでごはんをおごってくれ「年をとったら若い旅行者におごってあげなさい」と笑ったお坊さん、「この世で一番すばらしいところ」と勧められメキシコ・トゥルムへ行ってみると「すばらしい」とは「なんにもない」という意味だった……旅好き作家・角田光代が行く先々で出会い、食べ、考えたあれこれが詰まった傑作旅エッセイ。出会う誰かの“日常”はこんなにも“非日常”で面白い。ウェブ連載「角田光代の旅行コラム」も収録。 ネパールでごはんをおごってくれ「年をとったら若い旅行者におごってあげなさい」と笑ったお坊さん、「この世で一番すばらしいところ」と勧められメキシコ・トゥルムへ行ってみると「すばらしい」とは「なんにもない」という意味だった……旅好き作家・角田光代が行く先々で出会い、食べ、考えたあれこれが詰まった傑作旅エッセイ。出会う誰かの“日常”はこんなにも“非日常”で面白い。ウェブ連載「角田光代の旅行コラム」も収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

大好きな町に用がある
まるで出番なし
興味と縁
トイレの日本化はあるか 
時代も私も変わっていく 
記憶の住まい 
プノンペン発、シアヌークビルいき 
思いというより、願い
私的「はじめに言葉ありき」 
花を見上げる 
「すばらしい」二種 
もうひとつの世界 
これがあの…… 
夏の家族旅行 
三日間の旅 
夏休みと理想郷
旅行者のさみしさ 
面倒は不幸か 
再訪の旅 
再訪の聖地 
縁と愛 
少しだけ片思い 
縁と旅と人生の仕組み 
記憶の真偽 
私がいるはずのない場所 
大好きな町に用がある 
地図の話 
小豆島と私 

角田光代の旅行コラム 
旅と内的変化 
国内旅行音痴 
びろうな旅話 
飲み屋街の旅 
【旅ラン1】オランダ:ロッテルダムへ遠乗りしよう 
【旅ラン2】フランス・ボルドー:世界でもっとも幸福な大会 
【旅ラン3】スペイン・マドリッド:マラソンは旅するいいわけ 
【旅ラン4】兵庫県:民話のなかを走る 
ふたたびの旅 
スリランカ:町も私も変わった 
エジプト:悠久の町と、私のなかの悠久 
単行本版あとがき
文庫版あとがき

「大好きな町に用がある」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 角田さんの旅に関するエッセイ集。雑誌の表題作の連載にウェブ連載の「角田光代の旅行コラム」を纏めたもの。全体を読み通して角田さんの旅行好きぶりが伝わって来る。旅を楽しんでいるし、それぞれに物語があって楽 角田さんの旅に関するエッセイ集。雑誌の表題作の連載にウェブ連載の「角田光代の旅行コラム」を纏めたもの。全体を読み通して角田さんの旅行好きぶりが伝わって来る。旅を楽しんでいるし、それぞれに物語があって楽しい読書だった。30か国以上を訪れているというのだから、ヘビーな旅人だと思う。単なる観光も面白いだろうが、角田さんはマラソンもやっているので、そのマラソン記も興味深かった。驚いたのはフランス、ボルドーでのメドックマラソン。走りながらワインがふるまわれるのには驚いた。厚い本ではないが、内容は充実していた。 …続きを読む
    のぶ
    2022年03月07日
    90人がナイス!しています
  • 相変わらず角田さんのエッセイは面白い。何気ない日々の出来事の鋭い観察眼、旅の最中の思わぬ発見なんかを面白く文章にして楽しませてくれる。その国の情景や空気感を感じられて旅っていいなと思わせてくれる。角田 相変わらず角田さんのエッセイは面白い。何気ない日々の出来事の鋭い観察眼、旅の最中の思わぬ発見なんかを面白く文章にして楽しませてくれる。その国の情景や空気感を感じられて旅っていいなと思わせてくれる。角田さんが大好きだというタイへ一度行ってみたい。海外旅行へ気軽に行かれる日はいったいいつになるんだろう。 …続きを読む
    きょん
    2022年04月01日
    61人がナイス!しています
  • 海外旅行エッセイは楽しい。ドキドキと感動に満ちている。でも、ここに描かれる風景は過去のものだ。この先、もし私が旅行できる日がきても、恐らく世界は異なる風景を見せるだろう。しかし、それはコロナ禍のためだ 海外旅行エッセイは楽しい。ドキドキと感動に満ちている。でも、ここに描かれる風景は過去のものだ。この先、もし私が旅行できる日がきても、恐らく世界は異なる風景を見せるだろう。しかし、それはコロナ禍のためだけではない。角田さんは同世代。初めて海外を旅した1980年代からすでに40年以上の時が過ぎ、空港もホテルもレストランも観光地も激変していく。20世紀ののどかな世界は、今や何が起きてもおかしくない世界になった。「大好きな旅に行けなくても、私は普通に暮らしていけるものなんだ。」明るい角田さん、猫がいるからかな? …続きを読む
    エドワード
    2022年06月01日
    45人がナイス!しています

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