緋色の稜線

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041091890
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緋色の稜線

  • 著者 あさの あつこ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年11月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041091890

行きずりの女を殺して逃げる男の前に現れた少年と傷ついた幼女の正体とは?

ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる山中で不思議な少年と幼女に出会う。「和子」と名乗る幼女の家に帰る途中だという。なりゆきで乗せてやることになった車内で、無邪気に話す和子の声を聞きながら、ふと吉行は自分の過去を振り返る。夜の闇が迫りひどい疲労感に襲われた吉行は、親子と偽り小さな旅館に宿をとる。穏やかな夕食と温泉。まるで本当の親子のようだ、そう独り言ちる吉行の目に飛び込んできたのは、膝に乗ってきた和子の首に残る、一筋の赤い線だった。過去の記憶がよみがえり苛む……。大人のサスペンス・ミステリ!
「あえて本文庫が白兎シリーズという名称を使わない理由もわかる。(中略) それにしても、何とも不思議な魅力に満ちた連作であることか」(『シリーズ最終巻『白磁の薔薇』解説:池上冬樹)
(本作は、長らく在庫切れだった『白兎1 透明な旅路と』(講談社)を著者が全面見直しし、加筆修正、改題の上文庫化したものです)
ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる山中で不思議な少年と幼女に出会う。「和子」と名乗る幼女の家に帰る途中だという。なりゆきで乗せてやることになった車内で、無邪気に話す和子の声を聞きながら、ふと吉行は自分の過去を振り返る。夜の闇が迫りひどい疲労感に襲われた吉行は、親子と偽り小さな旅館に宿をとる。穏やかな夕食と温泉。まるで本当の親子のようだ、そう独り言ちる吉行の目に飛び込んできたのは、膝に乗ってきた和子の首に残る、一筋の赤い線だった。過去の記憶がよみがえり苛む……。大人のサスペンス・ミステリ!
「あえて本文庫が白兎シリーズという名称を使わない理由もわかる。(中略) それにしても、何とも不思議な魅力に満ちた連作であることか」(『シリーズ最終巻『白磁の薔薇』解説:池上冬樹)
(本作は、長らく在庫切れだった『白兎1 透明な旅路と』(講談社)を著者が全面見直しし、加筆修正、改題の上文庫化したものです)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次

一  月夜
二  雷光
三  漆黒
四  出発
五  黎明
六  暁光

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「緋色の稜線」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『透明な旅路と』→『白兎1 透明な旅路と』(白兎シリーズ)→改題の本作だそうです。白兎4部作が未読だったのでこちらを手にする。幻惑のサスペンス・ミステリ!と帯にあった。一気に読める。ただただ和子が傷ましく 『透明な旅路と』→『白兎1 透明な旅路と』(白兎シリーズ)→改題の本作だそうです。白兎4部作が未読だったのでこちらを手にする。幻惑のサスペンス・ミステリ!と帯にあった。一気に読める。ただただ和子が傷ましく哀切の巻だった。白兎のこれからも気になるところ。次は『藤色の記憶』追いかけてみよう。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2020年12月07日
    187人がナイス!しています
  • かなり好きな世界観の一冊。夢か現か…明確な掴みどころのない世界観はかなり好き。殺人を犯し逃げる男が、月夜の晩に山中で出会った少年と幼女。家まで乗せて欲しい…って、どこかホラーな雰囲気で掴みはバッチリ。し かなり好きな世界観の一冊。夢か現か…明確な掴みどころのない世界観はかなり好き。殺人を犯し逃げる男が、月夜の晩に山中で出会った少年と幼女。家まで乗せて欲しい…って、どこかホラーな雰囲気で掴みはバッチリ。しかも男をずっと待っていたらしい。この少年達は何者なのか。道中、男の記憶がミステリアスに絡まり、幻想的なシーンも相まって、ぐぃっとラストまで惹きつけられた。幼女を眠らせてはいけないって、そういう意味があったのね。哀しみがたまらないけれど負けないぐらい読後感も良い。白兎の導きが静かに心に残る。 …続きを読む
    ちょろこ
    2021年01月20日
    155人がナイス!しています
  • 単行本「白兎1 透明な旅路と」を加筆修正。現実的な中にファンタジーの世界が描かれている不思議な作品。山道を運転する男は少し前に女を絞殺した。山道で出会った白兎と名乗る少年と女の子。男の記憶が過去と現在を 単行本「白兎1 透明な旅路と」を加筆修正。現実的な中にファンタジーの世界が描かれている不思議な作品。山道を運転する男は少し前に女を絞殺した。山道で出会った白兎と名乗る少年と女の子。男の記憶が過去と現在を行き来する。理不尽な殺人を犯した男に何を告げに、何を欲して現れた2人なのか。夢幻の話はあまり興味がないが、このストーリーは先が気になって仕方ない。あさのさんの手法にハマったか。そして、その夢幻の切ない真実が胸を打つ。続編もあるので是非読んでみたい。 …続きを読む
    タイ子
    2021年01月17日
    88人がナイス!しています

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