偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

第71回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作!

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年04月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041079461

第71回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作!

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理

  • 著者 降田 天
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年04月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041079461

あなたは5回、必ずだまされる。第71回日本推理作家協会賞受賞作!

高齢者詐欺グループのリーダー、光代は、手足として使っていたはずの仲間に金を持ち逃げされてしまう。さらに、彼女の過去の犯罪をネタに、一千万円を要求する脅迫状が届く。追い詰められた彼女は、普段は考えない強引な方法で事態の打開を図るが、成功したと思われたそのとき、1人の警察官が彼女に声を掛けてくる――。「落としの狩野」と言われた刑事を主人公に、人々の一筋縄ではいかない情念を描く、日本推理作家協会賞受賞作「偽りの春」収録、心を震わすミステリ短編集。

卓越した筆力で選考委員をうならせた、第71回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作!

大沢在昌
悪い奴の、そのまた上をいく悪い奴がいて、それを見抜く目をもつ警察官が登場する。だまされる快感を味わった。

逢坂剛
読む者の予想を次つぎにくつがえし、意表をつく展開に落とし込む筆力は、並のものではない。
(第71回日本推理作家協会賞 選評より)
高齢者詐欺グループのリーダー、光代は、手足として使っていたはずの仲間に金を持ち逃げされてしまう。さらに、彼女の過去の犯罪をネタに、一千万円を要求する脅迫状が届く。追い詰められた彼女は、普段は考えない強引な方法で事態の打開を図るが、成功したと思われたそのとき、1人の警察官が彼女に声を掛けてくる――。「落としの狩野」と言われた刑事を主人公に、人々の一筋縄ではいかない情念を描く、日本推理作家協会賞受賞作「偽りの春」収録、心を震わすミステリ短編集。

卓越した筆力で選考委員をうならせた、第71回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作!

大沢在昌
悪い奴の、そのまた上をいく悪い奴がいて、それを見抜く目をもつ警察官が登場する。だまされる快感を味わった。

逢坂剛
読む者の予想を次つぎにくつがえし、意表をつく展開に落とし込む筆力は、並のものではない。
(第71回日本推理作家協会賞 選評より)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 降田さん3冊目。『コロンボ』や『古畑任三郎』で知られている、まず犯人側から描き、それを暴いてゆく捜査側という倒叙形式で描かれた短編が5つ…真新しい形式ではないが、今風のイヤミス感を味付けにして、著者な 降田さん3冊目。『コロンボ』や『古畑任三郎』で知られている、まず犯人側から描き、それを暴いてゆく捜査側という倒叙形式で描かれた短編が5つ…真新しい形式ではないが、今風のイヤミス感を味付けにして、著者なりのオリジナリティを出そうとしているのが伝わってくる。鋭い推理力を持つ主役・狩野が一見「変なおまわりさん」なのに辛い過去を背負わせ、後輩・月岡や上司・葉桜も巧くキャラ立ちしているので、シリーズの骨格が出来ていると思うし、ドラマの原作にピッタリ。ただ、固有名詞が多く明らかに鎌倉になのに、何故『神倉』なのだろう? …続きを読む
    しんたろー
    2019年08月14日
    271人がナイス!しています
  • 初読みの作家さん、と思ったら、ユニット作家と聞いて、プロット担当、執筆担当の作家さん。それで短編ながら奥深さを感じるのかと納得。今迄読んだ事の無い面白さがあって、シリーズになれば良いな、と楽しみ。 初読みの作家さん、と思ったら、ユニット作家と聞いて、プロット担当、執筆担当の作家さん。それで短編ながら奥深さを感じるのかと納得。今迄読んだ事の無い面白さがあって、シリーズになれば良いな、と楽しみ。
    メリー
    2019年06月23日
    213人がナイス!しています
  • 本作は、『刑事コロンボ』のような、最初から犯人がわかっている倒叙ミステリ風の短編集。いずれの話も、それぞれの犯人視点で進行する一方で、神倉交番の狩野雷太という人物が、共通の謎解き役となっている。彼は一 本作は、『刑事コロンボ』のような、最初から犯人がわかっている倒叙ミステリ風の短編集。いずれの話も、それぞれの犯人視点で進行する一方で、神倉交番の狩野雷太という人物が、共通の謎解き役となっている。彼は一見うだつの上がらなそうな、さえないお巡りさんだが、その鋭い観察眼と洞察力で、犯人たちを追い詰めてゆくのだ。ただし、本書を単なる倒叙ミステリと思って油断していると、作者の思うツボにハマってしまうかもしれない。詐欺グループの女ボスと対峙する表題作『偽りの春』ほか、短編ならではのヒネリを利かせた作品群を堪能できる。 …続きを読む
    utinopoti27
    2021年04月09日
    183人がナイス!しています

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著者紹介

降田 天(ふるた てん)

プロット担当の萩野瑛と執筆担当の鮎川颯による作家ユニット。「女王はかえらない」で第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、同名義でデビュー。

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