永遠についての証明

第9回 野性時代フロンティア文学賞

永遠についての証明

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041072196

第9回 野性時代フロンティア文学賞

永遠についての証明

  • 著者 岩井 圭也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
272
ISBN:
9784041072196

親友の遺したノートには未解決問題の証明が――。数学の天才と青春の苦悩。

特別推薦生として協和大学の数学科にやってきた瞭司と熊沢、そして佐那。眩いばかりの数学的才能を持つ瞭司に惹きつけられるように三人は結びつき、共同研究で画期的な成果を上げる。しかし瞭司の過剰な才能は周囲の人間を巻き込み、関係性を修復不可能なほどに引き裂いてしまう。出会いから17年後、失意のなかで死んだ瞭司の研究ノートを手にした熊沢は、そこに未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述を発見する。贖罪の気持ちを抱える熊沢は、ノートに挑むことで再び瞭司と向き合うことを決意するが――。
冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛! 選考委員の圧倒的な評価を勝ち取った、フロンティア文学賞3年ぶりの受賞作!
特別推薦生として協和大学の数学科にやってきた瞭司と熊沢、そして佐那。眩いばかりの数学的才能を持つ瞭司に惹きつけられるように三人は結びつき、共同研究で画期的な成果を上げる。しかし瞭司の過剰な才能は周囲の人間を巻き込み、関係性を修復不可能なほどに引き裂いてしまう。出会いから17年後、失意のなかで死んだ瞭司の研究ノートを手にした熊沢は、そこに未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述を発見する。贖罪の気持ちを抱える熊沢は、ノートに挑むことで再び瞭司と向き合うことを決意するが――。
冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛! 選考委員の圧倒的な評価を勝ち取った、フロンティア文学賞3年ぶりの受賞作!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「永遠についての証明」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 世界の果てにある永遠の景色・・それが見える者はそう多くはないだろう。それを言葉や文字で証明して誰が理解できるだろう。これはそんな作品。数学は大嫌い!数覚だの群論、岩澤理論にプルビス理論、コラッツ予想・ 世界の果てにある永遠の景色・・それが見える者はそう多くはないだろう。それを言葉や文字で証明して誰が理解できるだろう。これはそんな作品。数学は大嫌い!数覚だの群論、岩澤理論にプルビス理論、コラッツ予想・・なんのこっちゃなのだが、失意のうちに肝硬変で孤独死した三ツ矢瞭司と残された研究ノートを基にその意志を継ぐ盟友熊沢の物語。『今解けなくても、死ぬまでに解ければいい。自分に解けなければ、他の誰かが解けばいい。肉体が滅びても、僕は理論として生まれ変わる』三ツ矢瞭司、君は確かに生き続ける。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2019年06月01日
    228人がナイス!しています
  • 岩井圭也さん初読み。読友さん達が絶賛だったのでハードルが上がり過ぎていたのか、肩透かし感があったのが読了後の正直な気持ち。数学者・瞭司と親友・熊沢の二人の視点で進む物語は、瑞々しくも切ない青春物語なの 岩井圭也さん初読み。読友さん達が絶賛だったのでハードルが上がり過ぎていたのか、肩透かし感があったのが読了後の正直な気持ち。数学者・瞭司と親友・熊沢の二人の視点で進む物語は、瑞々しくも切ない青春物語なので自身の学生時代を振り返りながら頷ける部分が多いが、肝心要の瞭司の弱さと熊沢の独善が鼻についてしまった。それは「好きなことに打ち込める状況なのに甘ったれて!」と才能ある者への嫉妬なのだろう。それでも、馴染みない数学をファンタジックに想像させたり、魅力的な人々を配置する筆力で、他作品が気になる作家さんになった。 …続きを読む
    しんたろー
    2019年05月16日
    225人がナイス!しています
  • 最終章で涙がぶわっと溢れた。若き天才数学者の瞭司。その天才故の孤独や苦悩が描かれる。大学で同じ特別推薦生の熊沢と佐那と出逢い、共に過ごしたかけがえのない日々を回想する。数学苦手なので入り込めるか不安だ 最終章で涙がぶわっと溢れた。若き天才数学者の瞭司。その天才故の孤独や苦悩が描かれる。大学で同じ特別推薦生の熊沢と佐那と出逢い、共に過ごしたかけがえのない日々を回想する。数学苦手なので入り込めるか不安だったが全く問題なかった。関係が崩れ始め瞭司の繊細さ、脆さに苦しくなる。熊沢の講演場面ではその会場で聞いている気分になり、光の粒子がキラキラ舞い、広大な美しい森が開け、満天の星が広がり、胸が熱くなる。切ないけど終わり方がとても素敵で思わず口角が上がる。嬉しい気持ちでそっと本を閉じた。フロンティア文学賞受賞作。 …続きを読む
    ❁かな❁
    2019年01月26日
    212人がナイス!しています

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