人間の顔は食べづらい

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041056134
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人間の顔は食べづらい

  • 著者 白井 智之
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041056134

異形の本格推理が炸裂する! 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化。

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!
文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。
「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!
文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「人間の顔は食べづらい」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 初読み作家・白井智之さんのデビュー作となる異端派の禁断の近未来ホラー本格ミステリですね。本書は横溝正史ミステリ大賞に最終候補として残りながら結局は受賞を逃されたそうで、その辺は中山七里さんの「魔女は甦 初読み作家・白井智之さんのデビュー作となる異端派の禁断の近未来ホラー本格ミステリですね。本書は横溝正史ミステリ大賞に最終候補として残りながら結局は受賞を逃されたそうで、その辺は中山七里さんの「魔女は甦る」の時と事情が似ているなと思いますが、こちらの方がえげつなさは数倍も上でしょうね。まあとにかく徹底的に不謹慎な内容ですので小説の目指す方向性が選考される方の批判を浴びたのでしょう。でも道尾秀介さんと有栖川有栖さんの努力によって本書が出版された事は誠に良かったですし、こんな過激な本は今だから出たのでしょうね。 …続きを読む
    夢追人009
    2022年03月13日
    302人がナイス!しています
  • エグい。設定からしてエグいしクローン人間を殺す、加工する、虐待する、また性描写においても、表現がエグい。でもパンデミックにより家畜の肉が食えなくなり、栄養失調で成長障害にならないために人肉を食う世の中 エグい。設定からしてエグいしクローン人間を殺す、加工する、虐待する、また性描写においても、表現がエグい。でもパンデミックにより家畜の肉が食えなくなり、栄養失調で成長障害にならないために人肉を食う世の中に⋯って、もしかしたらそういう社会になってしまうかも、と思ったらゾッとする。その倫理観や人間のエゴに一石投じてる本だと思った。ゐのりのトリックは途中で気付きましたがその他は分からなかった。意外な犯人だった。「「(前略)おれはただ、命乞いもできないあいつらの声を、能天気な人間たちの耳に届けたいだけなんだ」」 …続きを読む
    ソルティ
    2020年01月25日
    276人がナイス!しています
  • タイトルからして!でも読み進めると日本の近未来に『絶対ない』とは言い切れないリアリティーを感じます。現に最近ニュースで『新型コロナウイルス』の感染拡大が話題に。本作も新型コロナウイルスが人や哺乳類、生 タイトルからして!でも読み進めると日本の近未来に『絶対ない』とは言い切れないリアリティーを感じます。現に最近ニュースで『新型コロナウイルス』の感染拡大が話題に。本作も新型コロナウイルスが人や哺乳類、生き物全般に蔓延しやがて家畜等の肉食ができなくなり慢性的な食料不足に陥る日本が舞台!そこで考えられた安全な肉食対策が『自分のクローンを生産しそれを食べる』という行為。どう?絶対無いと言えます?ミステリーとして怒涛の展開。読んでいて登場人物に抱いていた違和感が結末でスッキリ回収。良作!でもこんな時代は嫌だ‼️🙇 …続きを読む
    三代目 びあだいまおう
    2020年01月20日
    263人がナイス!しています

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著者紹介

白井 智之

1990年千葉県印西市生まれ。2014年に『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。
他の著書に『東京結合人間』『おやすみ人面瘡』。

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