殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年03月24日
判型:
四六判
ページ数:
392
ISBN:
9784047036079
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殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾

  • 著者 大塚 英志
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年03月24日
判型:
四六判
ページ数:
392
ISBN:
9784047036079

戦場で人は何故、残酷なのか?怪物学的民俗学者の学問を今に問う渾身の評論

柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。
徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることを抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。
千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。
「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。

(目次)
序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき

柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。
徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることを抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。
千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。
「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。

(目次)
序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ

序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき

「殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 柳田國男のツイート(室町末期のマツタケ贈答品の激増)が、千葉の『はげ山の研究』のきっかけ。千葉は切腹新書の著者にして中学時代に犬の解体をしてみた地理・民俗学者。その師弟関係(柳田→千葉→大塚)を軸に、社 柳田國男のツイート(室町末期のマツタケ贈答品の激増)が、千葉の『はげ山の研究』のきっかけ。千葉は切腹新書の著者にして中学時代に犬の解体をしてみた地理・民俗学者。その師弟関係(柳田→千葉→大塚)を軸に、社会を内省する作法/民俗学をかえりみる。◉まずは先達が記録した山人伝承を読んでからまたここに戻ってこよう。◉ところで、科学に基礎づけた頭数管理を標榜しようとしている現代狩猟の現場における、命を前にしたハンターの個々の呻吟・葛藤が気になっている。なぜだろう。→ …続きを読む
    アナクマ
    2019年06月15日
    26人がナイス!しています
  • 大塚英志氏の学生時代の恩師千葉徳爾と柳田國男の話。以前の大塚氏の著作の中で千葉氏は『民俗学は偽史である』と昔語ったそうである。それだけで気になる話ではないか。以前の大塚氏の民俗学著作の話も再考察(とい 大塚英志氏の学生時代の恩師千葉徳爾と柳田國男の話。以前の大塚氏の著作の中で千葉氏は『民俗学は偽史である』と昔語ったそうである。それだけで気になる話ではないか。以前の大塚氏の民俗学著作の話も再考察(というか言葉濁さず)されててそのあたりも面白い。内容はまだ消化できずw …続きを読む
    iwasabi47
    2017年04月18日
    2人がナイス!しています
  • 難しい本。全然読み進められなかった。その上タイトルや裏表紙のあらすじにあるモノとは少し違ったモノをお出しされた印象。柳田國男の学問の流れとそれに対して千葉がどのような学問的な思想を持っていたのかという 難しい本。全然読み進められなかった。その上タイトルや裏表紙のあらすじにあるモノとは少し違ったモノをお出しされた印象。柳田國男の学問の流れとそれに対して千葉がどのような学問的な思想を持っていたのかという比較。けれどもほとんど柳田の話だった。また割合著者が顔を出してきた印象。(言っちゃ悪いが授業を受けただけで少し弟子面しすぎなんじゃ...?)ただ内容としては割合(無知だったので)新発見が多かった。柳田のロマン主義の発露からなる「生態学」じみた学問形態と「選挙民」たり得る教育学問への思い。 …続きを読む
    麦藁球少尉
    2025年10月21日
    1人がナイス!しています

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