- 著者 辻村 深月
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年09月26日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 272
- ISBN:
- 9784041032077
きのうの影踏み
- 著者 辻村 深月
- 定価: 円(本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年09月26日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 272
- ISBN:
- 9784041032077
作品の幅を広げ進化し続ける作家の最新作は大切な人との絆を感じる傑作短篇
怪談専門誌『Mei(冥)』に連載した作品ほか、書き下ろしを収録した全13篇。人気絶頂の著者が、最も思い入れあるテーマに腕をふるった、エンターテインメントが誕生しました。
もくじ
手紙の主
丘の上
殺したもの
スイッチ
私の町の占い師
やみあかご
だまだまマーク
マルとバツ
ナマハゲと私
タイムリミット
噂地図
七つのカップ
おすすめコメント
「怖い」という気持ちは誰もが持っている。そして「怖いものみたさ」という気持ちも、誰もが持っている。「怖いものみたさ」の分かる人は、今すぐこの短編集を開いてみるべきだ。
――朝霧カフカ(作家・漫画原作者)
怪談迷宮。
辻村深月さんの新刊『きのうの影踏み』は、そんな言葉がぴったりの短篇集だ。開けても開けても現れる恐怖の扉は、怖いけれどとても魅惑的で、あなたを虜にするだろう。
――門賀美央子(文筆家・書評家)
遠くに影踏みする子供たちを見ながら、どこか見知らぬ薄暮の町をさまよって、なんだか読んでいる自分も子供に還ったような、こわいけれどもなつかしい不思議な浮遊感がここにはある。静かな夜に、ひとりふわふわと13の短編を読み進めれば、恐怖の果ての至福が待っている。
――土方正志(編集者)
背筋が凍るとはこのことだ。読んでいながら何度もゾッとした。見てはならない、目には見えない何かがこの作品には満ちている。しかし、そうした不可視の存在の中に、この世の真実があるのかもしれない。
――内田剛(三省堂書店)
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「きのうの影踏み」感想・レビュー
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辻村深月は新作中心にコンスタントに読んでいる作家です。表紙、イラストからホラーだとは思わず、読み始めましたが、私小説的ホラー短編集です。ホラー、ミステリ好きの著者が楽しんで書いているよう気がします。ど …続きを読む2015年12月22日719人がナイス!しています
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「本作は全くのフィクションではなく、現実と地続きの物語です。″身近な誰かの血の通った物語〟ということを大切にして書きました。」辻村深月が物語に込めた想い。この「想い」がまっすぐに私の中に入ってくる。時 …続きを読む2016年05月21日557人がナイス!しています
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都市伝説や怖い話を辻村が描く。宮部、朱川テイスト?「十円参り」は各地に似た話があるだろう。「手紙の主」は意味不明の怖さと繋がりに「リカちゃん電話」を思い出した。「ナマハゲと私」はブラック。低温火傷「ナ …続きを読む2019年03月19日555人がナイス!しています
読者モニターレビュー
「怖さ」を360度様々な角度から切り取ったような作品だった。あまりの怖さに本をそっと閉じ後ろを確認してはまた本を開き…を繰り返してビクビクしながら読み終えた。寝る前に読むことはおすすめしません。覚悟して読み始めてください。――ゆずれもみかん
びっくりするような怖さではなく、じわじわとくる怖さの方が怖いと思った。どのお話も、読みやすく、あっと言う間に読めるのだけど読後は背筋が寒くなった。辻村さんの仰る通り、主人公はその後どうなったのだろう。とても気になる。――たんちゃん
どの話もただ怖いというだけではなく、どこか現実味があり自分たちのすぐ隣にはこのような奇妙な出来事がひっそりとたたずんでいるのではないかと思う。恐ろしくもその後が気になる短編集です。――TEL