角川文庫

静かな黄昏の国

発売日:
2012年05月24日
商品形態:
電子書籍
静かな黄昏の国 電子版
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角川文庫

静かな黄昏の国

  • 著者 篠田 節子
発売日:
2012年05月24日
商品形態:
電子書籍

これが現実となるのだろうか――〈原発社会〉のその後を描いた戦慄の黙示録

「ようこそ森の国、リゾートピア・ムツへ――」化学物質に汚染され、もはや草木も生えなくなった老小国・日本。国も命もゆっくりと確実に朽ちていく中、葉月夫妻が終のすみかとして選んだのは死さえも漂白し無機質化する不気味な施設だった……。これは悪夢なのか、それとも現代の黙示録か――。知らず知らず〈原発〉に蝕まれていく生を描き、おそるべき世界の兆しを告げる戦慄の書。3.11後、著者自身による2012年版補遺収録。


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「静かな黄昏の国」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 篠田節子の作品は、概ね大ハズレはないが、それでも多少のバラつきは避けられない。ところが、8つの短篇から構成される本書は、いずれも粒揃いといってよいものばかり。近未来的なものが多いが、発想はSFのそれと 篠田節子の作品は、概ね大ハズレはないが、それでも多少のバラつきは避けられない。ところが、8つの短篇から構成される本書は、いずれも粒揃いといってよいものばかり。近未来的なものが多いが、発想はSFのそれとは違うだろう。むしろ仮想現実に近いか。表題作は構想そのものはいたって普通のディストピア小説だが、寂寥感溢れる黄昏の表出が抜群に上手い。こういうところが篠田節子の本領かと思わせる。また、8篇のそれぞれが趣きと装いを異にしている点も短篇集として秀逸である。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2019年07月01日
    343人がナイス!しています
  • 短編集とは分からず読み始め、ホラーテイストな作品が多いのに意表をつかれた。仄かなグロテスクさと、淫靡さが入り交じり、甘美な妄想に支配される人間の愚かさが描かれている。なかでも、「静かな黄昏の国」が抜き 短編集とは分からず読み始め、ホラーテイストな作品が多いのに意表をつかれた。仄かなグロテスクさと、淫靡さが入り交じり、甘美な妄想に支配される人間の愚かさが描かれている。なかでも、「静かな黄昏の国」が抜きん出ている。近未来の日本を舞台に、人生の終末を迎えんとする人々の物語だが、国としての威信を失い、その存在意義すら見出せない日本の姿と重なりあう、消えゆくものの儚さが、まやかしの美しさの、裏側にある真実に愕然とする。これは、将来の日本に対する啓示なのかもしれない。ラストシーンが頭に焼き付いて離れない …続きを読む
    ソラ
    2014年12月14日
    31人がナイス!しています
  • ちょっとずれた人が主人公の作品が多いな、表題作は普通の人と思ったらこれはこれで70年代のアンチユートピアSF風設定という感じ、ただそれが今の福島の事故以降の現実と結びついてしまうのが怖い事です。 ちょっとずれた人が主人公の作品が多いな、表題作は普通の人と思ったらこれはこれで70年代のアンチユートピアSF風設定という感じ、ただそれが今の福島の事故以降の現実と結びついてしまうのが怖い事です。
    しんこい
    2014年07月16日
    9人がナイス!しています

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