静かな黄昏の国

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041002902
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静かな黄昏の国

  • 著者 篠田 節子
  • デザイン 角川書店装丁室 大武尚貴
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041002902

これが現実となるのだろうか――〈原発社会〉のその後を描いた戦慄の黙示録

国も命もゆっくりと確実に朽ちていく中、 葉月夫妻が終のすみかとして選んだのは死さえも漂白し無機質化する不気味な施設だった……原発社会のその後を描く戦慄の書、緊急復刊! 国も命もゆっくりと確実に朽ちていく中、 葉月夫妻が終のすみかとして選んだのは死さえも漂白し無機質化する不気味な施設だった……原発社会のその後を描く戦慄の書、緊急復刊!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「静かな黄昏の国」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 篠田節子の作品は、概ね大ハズレはないが、それでも多少のバラつきは避けられない。ところが、8つの短篇から構成される本書は、いずれも粒揃いといってよいものばかり。近未来的なものが多いが、発想はSFのそれとは 篠田節子の作品は、概ね大ハズレはないが、それでも多少のバラつきは避けられない。ところが、8つの短篇から構成される本書は、いずれも粒揃いといってよいものばかり。近未来的なものが多いが、発想はSFのそれとは違うだろう。むしろ仮想現実に近いか。表題作は構想そのものはいたって普通のディストピア小説だが、寂寥感溢れる黄昏の表出が抜群に上手い。こういうところが篠田節子の本領かと思わせる。また、8篇のそれぞれが趣きと装いを異にしている点も短篇集として秀逸である。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2019年07月01日
    355人がナイス!しています
  • 2012/3/24 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2022/5/19〜5/24 篠田さんらしい、ちょっとホラー要素の混じった短編集。「リトル・マーメイド」、「陽炎」、「一番抵当権」、「エレジー」、「刺」、「小羊」、「ホワイ 2012/3/24 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2022/5/19〜5/24 篠田さんらしい、ちょっとホラー要素の混じった短編集。「リトル・マーメイド」、「陽炎」、「一番抵当権」、「エレジー」、「刺」、「小羊」、「ホワイトクリスマス」、「静かな黄昏の国」の8編。どれも良いが最後の3つが甲乙つけがたいベストか。原子力のゴミに関する最後の作品は、近未来を表しているようで大変考えさせられる。 …続きを読む
    gonta19
    2022年05月24日
    132人がナイス!しています
  • 書き出しからいきなり持っていかれたぁ。人魚って子供の頃からなじみでノスタルジックであるし、大人になればなったでその煽情的な姿態に惹かれた。興味津々だ。同じ人間と魚でも上下逆なら楳図かずおの半魚人になっ 書き出しからいきなり持っていかれたぁ。人魚って子供の頃からなじみでノスタルジックであるし、大人になればなったでその煽情的な姿態に惹かれた。興味津々だ。同じ人間と魚でも上下逆なら楳図かずおの半魚人になってしまう。これじゃそそらない。そそらないどころか恐い。本書でもしだいにブラックな様に変容していく。人間に主体があると思う錯覚。欲望欲求の先にある毒。SF・音楽・終末医療など篠田氏のフィールドで不穏な話が拡げられる。 …続きを読む
    かんらんしゃ🎡
    2020年01月08日
    58人がナイス!しています

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