尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
258
ISBN:
9784044072179
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尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

  • 著者 山田 有策
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
258
ISBN:
9784044072179

許せない、でも、憎めない――。尾崎紅葉渾身の悲恋物語!

許嫁・宮に裏切られた貫一は、金本位の世の中へ復讐を誓い、冷徹な高利貸〈金色夜叉〉となる。「今月今夜のこの月を…」の名文句で有名な熱海の別れや、貫一をめぐる女たちの壮絶な修羅場など、尾崎紅葉晩年の渾身作から名場面を凝縮。貫一・宮の恋の顛末、個性的な登場人物たち、偽続編の存在など、近代文学研究の第一人者による詳細な解説とコラムで名作の新たな魅力に迫る。平易な現代語訳で、難解な原作を手軽に1冊で味わえる。 許嫁・宮に裏切られた貫一は、金本位の世の中へ復讐を誓い、冷徹な高利貸〈金色夜叉〉となる。「今月今夜のこの月を…」の名文句で有名な熱海の別れや、貫一をめぐる女たちの壮絶な修羅場など、尾崎紅葉晩年の渾身作から名場面を凝縮。貫一・宮の恋の顛末、個性的な登場人物たち、偽続編の存在など、近代文学研究の第一人者による詳細な解説とコラムで名作の新たな魅力に迫る。平易な現代語訳で、難解な原作を手軽に1冊で味わえる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

金色夜叉 前編
正月三日、凍りつく町──『金色夜叉』開幕
かるた会とダイヤモンド
宮と貫一、ショールのなか
貫一の生いたち
一月十七日、熱海の海岸
貫一、宮を蹴り倒す
★コラム
照明の革命
超エリート・間貫一
金色夜叉の歌

金色夜叉 中編
貫一、高利貸への転身
貫一・宮、四年後の再会
高利貸の権化
金色夜叉・間貫一
★コラム
銀行家と高利貸
華族と写真
金色夜叉とは?

金色夜叉 後編
雪の一月十七日
鰐淵を呪う白髪鬼
闇にさす一筋の光

続金色夜叉
宮の情念、荒尾の倫理
友をとるか、高利貸をとるか
揺らぐ貫一の心
「私を殺して!」肉迫する宮
「あなたを殺す」肉迫する満枝
宮対満枝、深夜の死闘
浅瀬に浮かぶ宮
★コラム
放歌高吟する豪傑浪人
新橋停車場と本所停車場
丸髷と束髪
オフィーリアと白ゆり

続続金色夜叉
塩原の渓谷、よみがえる悪夢
山ゆりと塩原心中
再生の夜明け
★コラム
温泉小説?

新続金色夜叉
宮はどこへ?──『金色夜叉』閉幕
★コラム
その後の『金色夜叉』

〈付録〉
『金色夜叉』の書誌
『金色夜叉』の空間
『金色夜叉』の時代の物価
映画・金色夜叉
★コラム
ベビー金色夜叉

読書案内
作品解説 金色夜叉の魔力
作家解説 夜叉の人・尾崎紅葉

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「尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表紙の場面しか知らなかったが、こんなにどろどろな話だったとは!原作はあきらめてこちらを読むが、おもしろかった!足蹴りにされる場面はすぐ出てくるし、貫一、足蹴りしたくなるよなあ。 表紙の場面しか知らなかったが、こんなにどろどろな話だったとは!原作はあきらめてこちらを読むが、おもしろかった!足蹴りにされる場面はすぐ出てくるし、貫一、足蹴りしたくなるよなあ。
    sofia
    2017年09月16日
    43人がナイス!しています
  • 許婚だったお宮が富山唯継のダイヤモンドに目を眩ませ裏切られて、話を聞いてと追いすがるお宮を蹴って貴一は「来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから」(38)名台詞を言い捨てる。その 許婚だったお宮が富山唯継のダイヤモンドに目を眩ませ裏切られて、話を聞いてと追いすがるお宮を蹴って貴一は「来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから」(38)名台詞を言い捨てる。その後お宮は富山と結婚、貴一はエリートの道を捨て銀行家の富山に対抗するように高利貸の鰐淵の下に身を寄せ、冷血な高利貸へと転身(これが金色夜叉の意味)。悪徳な高利貸の手法で恨まれた鰐淵が殺された時、父の非道を止められなかった代わりに貴一を更生させたいと鰐淵の息子に言われ、二人とも泣く。(ここまでが金色夜叉) …続きを読む
    くるり
    2020年08月10日
    24人がナイス!しています
  • 熱海と言えば「お宮の松」そして貫一がお宮を足蹴にしている銅像。有名なセリフもこれがどんな場面なのかもなんとなくわかります。でもなぜこうなってこの先は?何度か原文を読もうとして数行で挫折していたのですが 熱海と言えば「お宮の松」そして貫一がお宮を足蹴にしている銅像。有名なセリフもこれがどんな場面なのかもなんとなくわかります。でもなぜこうなってこの先は?何度か原文を読もうとして数行で挫折していたのですが、この本では上手く名場面を切り取り原文と現代語訳を対比させながら解説やコラムを挟み、とても読み易くしていました。いろいろな資料もとても興味深く楽しめました。とはいってもこれで全部理解した気になろうというのは甘かったです。しかしながらこの後全文にあたればきっと今までより理解しやすいと思うので挑戦してみます。 …続きを読む
    aquamarine
    2014年01月11日
    19人がナイス!しています

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