仏教と民俗 仏教民俗学入門

仏教と民俗 仏教民俗学入門

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044085063
label

仏教と民俗 仏教民俗学入門

  • 著者 五来 重
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年06月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044085063

仏教民俗学とは何? 多様な仏教民俗学の世界をわかりやすく語った入門書

村落を守る馬頭観音像、念仏踊りが変形した盆踊り、もとは先祖霊だった節分の鬼、詣まいり墓から発生した仏檀――。村落社会の団結と幸福を願う人々の祈りが仏教を受け入れ、迷信や年中行事、芸能等を生み出した。庶民信仰によって変容した日本固有の仏教を追い求め、背後にある日本人の原型を見出す独自な視点。提唱者である五来重が、仏教民俗学の多様な世界についてわかりやすく、その魅力と面白さを語る。解説・上別府茂 村落を守る馬頭観音像、念仏踊りが変形した盆踊り、もとは先祖霊だった節分の鬼、詣まいり墓から発生した仏檀――。村落社会の団結と幸福を願う人々の祈りが仏教を受け入れ、迷信や年中行事、芸能等を生み出した。庶民信仰によって変容した日本固有の仏教を追い求め、背後にある日本人の原型を見出す独自な視点。提唱者である五来重が、仏教民俗学の多様な世界についてわかりやすく、その魅力と面白さを語る。解説・上別府茂

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ


1──現代と民俗
仏教が現代に生きるには
歩く旅こそ旅の根源
旅で取り戻す人間性
迷信と俗信
日本の聖火
平安時代の仏教大学とその紛争

2──年中行事と民俗
正月のオコナイ
裸踊り
節分の鬼と豆
薬師寺の花会式
盆踊りと越中チョンガレ節
「盆と行器」以後
盆と伝統芸能

3──祖先崇拝と民俗
仏檀と位牌
日本人と死後の世界及び恐山
墓と人形
多賀大社と烏
祖先供養と日本仏教

4──庶民信仰と民俗
奈良の庶民信仰
馬頭観音
絵馬

5──聖と民俗
遊行の宗教
遍路と巡礼と遊行聖
西行と高野
世捨てと遊行

6──修験道と民俗
山の宗教の魅力
修験道と滝の神秘
椿の調べ
鬼と天狗
花と鬼
『花祭』に見る鬼と花

解説  上別府 茂
出典一覧

「仏教と民俗 仏教民俗学入門」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 盆踊りや節分の鬼、仏壇など仏教に影響を受けた庶民信仰が今も残っている。仏教民俗学の提唱者である著者が日本各地を歩いて調査した実例を盛り込んでわかりやすく書かれている。従来の教理的探求や哲学的探求からは 盆踊りや節分の鬼、仏壇など仏教に影響を受けた庶民信仰が今も残っている。仏教民俗学の提唱者である著者が日本各地を歩いて調査した実例を盛り込んでわかりやすく書かれている。従来の教理的探求や哲学的探求からはうかがい知ることのできない日本人の宗教観が明らかになっているところが興味深かった。また、西行を純粋な求道者ではなく、勧進などを行って日本各地を回る高野聖として見ていく新たに視点が提示されているのもよかった。 …続きを読む
    南北
    2021年03月08日
    47人がナイス!しています
  • 柳田國男に教えを受けた著者が、その理論ないし視点をベースに日本仏教や習俗全般を俯瞰した書籍。現在の仏教は上流層のための哲学に成り果てており庶民のニーズを満たしていないこと、著者自身も浄土真宗の家柄なが 柳田國男に教えを受けた著者が、その理論ないし視点をベースに日本仏教や習俗全般を俯瞰した書籍。現在の仏教は上流層のための哲学に成り果てており庶民のニーズを満たしていないこと、著者自身も浄土真宗の家柄ながら、真宗の僧侶から檀家に祈祷や供養を頼まれて困るという相談を受けた際、その僧侶のほうが世の中から期待されている役割を分かっていないと感じた、と指摘していた辺りは痛快であるとともに伝統仏教衰退の理由を端的に示したものとして大いに首是できるものであった。 …続きを読む
    世話役
    2014年12月31日
    13人がナイス!しています
  • 学生時代購入したものを寝かせまくっていた。日本古来の土着的信仰と仏教の関わり。日々の暮らしに汲々とする名もなき一般庶民における民間信仰、まじないや迷信のようなものから日本の民俗文化、仏教文化を考えるも 学生時代購入したものを寝かせまくっていた。日本古来の土着的信仰と仏教の関わり。日々の暮らしに汲々とする名もなき一般庶民における民間信仰、まじないや迷信のようなものから日本の民俗文化、仏教文化を考えるもの。仏典などのいわゆる「正統」でない信仰を邪道として除外するのではなく、むしろより生活に即した切実なよすが、心の拠り所として変容していったものとして考えることで、実用化された宗教観が垣間見える。…ちゃんと学生時代に読んどけば良かったです。 …続きを読む
    きくち
    2018年09月30日
    6人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品