方言漢字

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784047035201
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方言漢字

  • 著者 笹原 宏之
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784047035201

漢字は日本全国共通と思っていたら大間違い!

言葉に「方言」があるように、漢字にも「地域漢字」や「地域よみ」が存在する。漢字学と日本語学の両方の視点で、中国生まれの漢字が、日本の風土とどのようにつながってきたかを、実例とともに解説、紹介。

〈目次〉
   はじめに

第一章 漢字と風土──漢字の使用地域とそこに暮らす人々
    地球上の文字とその地理的分布/中国大陸での漢字の伝播と変異/日本での漢字の地域差/各地の特色ある方言漢字/用途別の漢字の地域差/漢字の地域差の効果

第二章 北海道・東北の漢字から
    札幌の「札」の異体字/札幌の「幌」の音読み/「函」の形/東北町の「〓」/岩手の〓には「うずがある」

第三章 関東の漢字から
    埼玉の地域文字「岾」/消されてゆく地域文字「垳」/銀座は「鮨」/温泉マークの湯気の揺らぎ方/「馬」と書いて「まい」

第四章 中部の漢字から
    「笹」より「笠」/新潟の「潟」/甲府で見た懐かしい略字/山梨の地域文字「垈」/「娥」から「ヶ」へ/富士八湖での当て字/東海での「函」の形/春の伊豆の文字/三河の地域誤字/三河の「圦」/中京圏の漢字/東の「や」は西の「たに」─「谷」の訓読み/方言と漢字/位相表記の地域差

第五章 近畿の漢字から
    ゆかしい京都の地名/「都」に流行るもの/関西の漢字/浪華の漢字/「辻」のしんにょうの点の数/奈良の国字

第六章 中国・四国の漢字から
    島根の「腐」のない「とうふ」/松江の地域文字「淞」「鼕」/岡山の「嵶」と「〓」/土佐の龍/高知らしい漢字/高知の文字/ここでも揺れる「葛」の字体/「汢ノ川」へ/生き続ける「汢」/高知に「玉子」はない?

第七章 九州・沖縄の漢字から
    九州、佐賀の地域文字/揺れ動く「〓(うつぼ)」の字体/佐賀の漢字/佐賀の地名と姓の漢字/薄れゆく佐賀の方言/九州の地名と姓/佐賀の「咾」/薄れゆく「咾」/沖縄の漢字/覇の地域略字

第八章 方言漢字のこれから
    あとがき
    主要文献
言葉に「方言」があるように、漢字にも「地域漢字」や「地域よみ」が存在する。漢字学と日本語学の両方の視点で、中国生まれの漢字が、日本の風土とどのようにつながってきたかを、実例とともに解説、紹介。

〈目次〉
   はじめに

第一章 漢字と風土──漢字の使用地域とそこに暮らす人々
    地球上の文字とその地理的分布/中国大陸での漢字の伝播と変異/日本での漢字の地域差/各地の特色ある方言漢字/用途別の漢字の地域差/漢字の地域差の効果

第二章 北海道・東北の漢字から
    札幌の「札」の異体字/札幌の「幌」の音読み/「函」の形/東北町の「〓」/岩手の〓には「うずがある」

第三章 関東の漢字から
    埼玉の地域文字「岾」/消されてゆく地域文字「垳」/銀座は「鮨」/温泉マークの湯気の揺らぎ方/「馬」と書いて「まい」

第四章 中部の漢字から
    「笹」より「笠」/新潟の「潟」/甲府で見た懐かしい略字/山梨の地域文字「垈」/「娥」から「ヶ」へ/富士八湖での当て字/東海での「函」の形/春の伊豆の文字/三河の地域誤字/三河の「圦」/中京圏の漢字/東の「や」は西の「たに」─「谷」の訓読み/方言と漢字/位相表記の地域差

第五章 近畿の漢字から
    ゆかしい京都の地名/「都」に流行るもの/関西の漢字/浪華の漢字/「辻」のしんにょうの点の数/奈良の国字

第六章 中国・四国の漢字から
    島根の「腐」のない「とうふ」/松江の地域文字「淞」「鼕」/岡山の「嵶」と「〓」/土佐の龍/高知らしい漢字/高知の文字/ここでも揺れる「葛」の字体/「汢ノ川」へ/生き続ける「汢」/高知に「玉子」はない?

第七章 九州・沖縄の漢字から
    九州、佐賀の地域文字/揺れ動く「〓(うつぼ)」の字体/佐賀の漢字/佐賀の地名と姓の漢字/薄れゆく佐賀の方言/九州の地名と姓/佐賀の「咾」/薄れゆく「咾」/沖縄の漢字/覇の地域略字

第八章 方言漢字のこれから
    あとがき
    主要文献

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「方言漢字」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者が全国各地に出かけて、その地にしかない漢字・国字を、実際に見聞・採集していく探求の記録。論文調の本とはちがって、暮らしの中に生きる文字のありさま・実相が伝わってくる。方言と同じく、伝統的に使われて 著者が全国各地に出かけて、その地にしかない漢字・国字を、実際に見聞・採集していく探求の記録。論文調の本とはちがって、暮らしの中に生きる文字のありさま・実相が伝わってくる。方言と同じく、伝統的に使われてきた文字も、消滅の危機にさらされているというのが、かなり心配。「方言漢字」は、特徴のある文化であり、方言と同じレベルで保存・記録の必要があるのでは? …続きを読む
    へくとぱすかる
    2017年10月24日
    41人がナイス!しています
  • 初めて見るような漢字も、方言漢字だとだと思っていなかった漢字もあった。やっぱり地名の読みがいちばん難しい。 初めて見るような漢字も、方言漢字だとだと思っていなかった漢字もあった。やっぱり地名の読みがいちばん難しい。
    いぼいのしし
    2023年10月13日
    29人がナイス!しています
  • 読友さんのレビューを見て、漢字に方言があるの?と思い手にとった。まず、漢字の地域差の例をあげ、その後日本各地の独特の漢字地名の現地調査(レポート?)の体裁。日本語フィールドワーク兼旅エッセイでした。地 読友さんのレビューを見て、漢字に方言があるの?と思い手にとった。まず、漢字の地域差の例をあげ、その後日本各地の独特の漢字地名の現地調査(レポート?)の体裁。日本語フィールドワーク兼旅エッセイでした。地名と名字は関連があり特定地域に特定の姓が集中するのはわかるけれど、えっ、それって和製漢字なんですか、しかもその地域だけの!という例がぞろぞろ出て部外者には読めません。JIS標準化は必要だと思いますが、反面、JISに入らなかった文字は消えてしまうとのこと。地域の表現を文化として尊重するのも大事だと気づかされた。 …続きを読む
    冬木楼 fuyukirou
    2021年04月26日
    12人がナイス!しています

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