プシュケの涙

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年01月10日
判型:
A6判
商品形態:
文庫
ページ数:
280
ISBN:
9784048674676
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プシュケの涙

  • 著者 柴村 仁
  • イラスト 
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年01月10日
判型:
A6判
商品形態:
文庫
ページ数:
280
ISBN:
9784048674676

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「プシュケの涙」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • お借りした本☆ とても不思議な読後感。凛とした文章なのに、感情は揺さぶられる。それもまたこの作品の魅力。前半と後半からなる二部作。前半を読み終えたときは、ただただ「ふがいない」という感想だったが、後半を お借りした本☆ とても不思議な読後感。凛とした文章なのに、感情は揺さぶられる。それもまたこの作品の魅力。前半と後半からなる二部作。前半を読み終えたときは、ただただ「ふがいない」という感想だったが、後半を読み終わった今は「切ない」。こんなにも気持ちが変わるとは。やるせない気持ちで胸が痛い。後半があっての前半。前半は、由良が何を考えているのか分からなかったけど、後半を読み終えて納得。由良が彼女を想う気持ちがまっすぐで、また、“彼のそばは、呼吸がしやすい。”と、彼女も由良に心を開いていく過程が愛おしい。 …続きを読む
    ☆ゆう☆
    2012年05月16日
    79人がナイス!しています
  • 夏休みに自殺した、一人の少女を巡る物語。 この構成はズルい。反則だ。哀しさで胸がものすごく締め付けられたような感じがして、とても息苦しい。とてつもないやりきれなさに包まれた。暗い絶望のトンネルの中にい 夏休みに自殺した、一人の少女を巡る物語。 この構成はズルい。反則だ。哀しさで胸がものすごく締め付けられたような感じがして、とても息苦しい。とてつもないやりきれなさに包まれた。暗い絶望のトンネルの中にいた少女は、やっと明るい世界へ足を踏み出せそうになったところで、落とし穴に墜ちたのだ。 前半は単純なミステリに過ぎなかったのが、後半の物語のクライマックスで、一気に引き込まれた。この作品ばかりは、多くを語るよりも実際に読んでもらいたい。読めば分かる。 …続きを読む
    星野流人
    2011年04月03日
    24人がナイス!しています
  • 夏休み、補習の教室で女子生徒が飛び降りるのを目撃する主人公とクラスメイト。そんな彼に自殺をした理由を突き止めたい、と接触してくる変人由良。物語はほろ苦い青春ミステリーだけでなく色々な面を見せてきて新鮮 夏休み、補習の教室で女子生徒が飛び降りるのを目撃する主人公とクラスメイト。そんな彼に自殺をした理由を突き止めたい、と接触してくる変人由良。物語はほろ苦い青春ミステリーだけでなく色々な面を見せてきて新鮮で面白い。それぞれに悩みや葛藤があり、人は見えている顔が全てではなく、多面的に見られると人の数だけ物語がある。学生の危うさや儚さ、不安定さ、自己中心的な考えが悲しい結末を呼ぶし、お互いを救うこともある。前半で物語に引きずりこまれ、後半でとても綺麗に締めていてよかった。 …続きを読む
    yumiDON
    2022年06月22日
    23人がナイス!しています

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