魔欲

魔欲

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年04月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
360
ISBN:
9784048739221

魔欲

  • 著者 山田 宗樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年04月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
360
ISBN:
9784048739221

人間が人間の生死を司る恐怖を描く、サスペンスミステリー。

広告会社に勤める佐東は、ある事件をきっかけに精神科医に通い始めた。精神科医である私は、治療に携わりながら、自分に起こった事件を患者に重ねあわせていた。命を巡る闘い、勝つのはどちらか? 広告会社に勤める佐東は、ある事件をきっかけに精神科医に通い始めた。精神科医である私は、治療に携わりながら、自分に起こった事件を患者に重ねあわせていた。命を巡る闘い、勝つのはどちらか?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「魔欲」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 広告業界で順調に仕事をし、私生活では人妻と不倫し充実?して見える男が突如、希死念慮にとらわれる。そして、訳ありの精神科医。精神科医も人間であるというあたりまえの事実と人間の潜在意識がさせる行動が恐ろし 広告業界で順調に仕事をし、私生活では人妻と不倫し充実?して見える男が突如、希死念慮にとらわれる。そして、訳ありの精神科医。精神科医も人間であるというあたりまえの事実と人間の潜在意識がさせる行動が恐ろしかった。生存欲と自殺欲が交錯する様子がリアルで一気読み。 …続きを読む
    アーモンド
    2016年06月01日
    34人がナイス!しています
  • 自殺への行動を促し、「死にたい」という感情を生み出してしまう「自殺脳」という仮説。著者の空想の産物ではあるが、妙に納得してしまった。巻末にある参考図書の数の多さに驚きつつも、「なぜ生きなければならない 自殺への行動を促し、「死にたい」という感情を生み出してしまう「自殺脳」という仮説。著者の空想の産物ではあるが、妙に納得してしまった。巻末にある参考図書の数の多さに驚きつつも、「なぜ生きなければならないのですか?」に対する答えは見つけられなかった。身体が無意識に生きようとするから、生きるしかないのか。「死にたくない」と思えるような経験をするまで、歯を食いしばって生きるしかないのか。結末が思いのほか明るくてよかったのかもしれないが、比呂子の夫があまりにも報われない気がして納得できない…。不倫、ダメ絶対…! …続きを読む
    nico
    2018年07月11日
    32人がナイス!しています
  • 期待していたほどミステリーではなかったものの、自殺念慮と生存欲求の狭間で揺れ動く様はとても真に迫っていて面白かった。主人公の二人のどちらも好きにはなれないが、切羽詰まった様子や視野狭窄に陥る様子などが 期待していたほどミステリーではなかったものの、自殺念慮と生存欲求の狭間で揺れ動く様はとても真に迫っていて面白かった。主人公の二人のどちらも好きにはなれないが、切羽詰まった様子や視野狭窄に陥る様子などが読み応えがある。もう少し、ハッピードラッグに言及されるかと思ったんだけどなぁ。自殺脳やらは作者の創作らしく若干眉唾ものだが、意外と納得できる内容だった。 …続きを読む
    流之助
    2016年07月29日
    30人がナイス!しています

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著者紹介

山田 宗樹(やまだ・ むねき)

1965年愛知県生まれ。
筑波大学大学院修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事。
その後『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。
2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化され大ヒット作となる。
2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテッド』など。

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