山の宗教 修験道案内

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784044085018
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山の宗教 修験道案内

  • 著者 五来 重
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784044085018

霊山を闊歩した山伏修験の面白さ、摩訶不思議な宗教世界の旅へと誘う!

修験道は、日本の歴史や宗教・文化に大きな影響を及ぼしてきた。修験道とは何か。古来崇められてきた熊野三山、羽黒山、日光山をはじめとする全国に9つある代表的な霊山を宗教民俗学者が探訪する。インドから来た熊野の神、羽黒開祖の蜂子皇子、大木の下で行う天狗祭りなど独特な宗教空間――。長く信仰され続けた足跡を辿りながら修験道の本質へと迫る入門書。日本人の宗教の原点がみえてくる。解説・山折哲雄 修験道は、日本の歴史や宗教・文化に大きな影響を及ぼしてきた。修験道とは何か。古来崇められてきた熊野三山、羽黒山、日光山をはじめとする全国に9つある代表的な霊山を宗教民俗学者が探訪する。インドから来た熊野の神、羽黒開祖の蜂子皇子、大木の下で行う天狗祭りなど独特な宗教空間――。長く信仰され続けた足跡を辿りながら修験道の本質へと迫る入門書。日本人の宗教の原点がみえてくる。解説・山折哲雄

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一講 熊野信仰と熊野詣
熊野信仰の発祥 『熊野権現御垂迹縁起』 宗教界の覇者 熊野の秘密、三川合流の地 『熊野年代記』『熊野之本地』 法華経の実践 熊野は死者の国 樒山、妙法山 三所権現 熊野の眷属 熊野別当の系譜 熊野立願

第二講 羽黒修験の十界修行
伝説の開祖、蜂子皇子 熊野の影響 天台宗帰入と入定 夏の峰入り 死者供養 修験組織 行人と常念仏僧 一世行人・散在修験 配札と初穂 松聖と験競べ 松打・兎神事 山伏浄蔵の験力 十界修行

第三講 日光修験の入峰修行
勝道上人の開山 男体山登頂 上宮・中宮・下宮 古峰ケ原と天狗 男体山と湖水信仰 補陀落禅定と神戦 猿丸大夫 延年と強飯式 入峰修行・春峰・夏峰・秋峰 釘抜念仏 『いそさき』と『弁の草紙』

第四講 富士・箱根の修験道
登らない山 都良香の『富士山記』 黒駒太子 役行者と末代上人 中宮、村山口 富士講と富士行者 富士行人と行屋 浅間と人穴 箱根山の開創 万巻上人の修行 日本的な宗教の受容 『箱根権現縁起絵巻』

第五講 越中立山の地獄と布橋
立山連峰 狩人開創 シャーマンの中語 谷の信仰 善知鳥 女人往生の信仰、如法経修行 開山のお祭り 立山禅定 布橋大灌頂 逆修と浄土入 配置売薬のはじまり

第六講 白山の泰澄と延年芸能
三馬場 越前馬場 星を夢見る法 美濃馬場 加賀馬場 虚空蔵と十一面観音 三山の神 泰澄・臥行者・浄定行者 文学上の白山 荘厳講・大般若会 如法経修行 白山行事

第七講 伯耆大山の地蔵信仰と如法経
『暗夜行路』の山 焼失した『大山寺縁起』 石墨草筆の如法経 滅罪の行 三院三権現と大山修験のコース 開祖の子孫・妻帯の別当 美保浦の火 ウップルイ 忌明け詣り 三院抗争 大山修験の衰退

第八講 四国の石鎚山と室戸岬
石の霊 成就社と山籠り 寂仙菩薩 本来の石鎚山 山伏修行と「火」 三体山権現 大般若経の伝承 霊場のミニチュア版 最御崎寺 龍灯伝説

第九講 九州の彦山修験道と洞窟信仰
中岳英彦山神宮 山伏の祭り 開創の伝説 善正と役行者 大陸の医術 熊野の増慶 三神と十二所 山内組織 松倒し 潮井採りと供花行 洞窟信仰

 解説  山折哲雄

「山の宗教 修験道案内」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ゆっくりと読了。偉大なる大先生が、分かりやすく主要な日本の山岳信仰とそこにある修験について語っています。しかし、ところどころ読みにくい…話が飛んだり、事前知識がなければ理解できなかったり。それでも、と ゆっくりと読了。偉大なる大先生が、分かりやすく主要な日本の山岳信仰とそこにある修験について語っています。しかし、ところどころ読みにくい…話が飛んだり、事前知識がなければ理解できなかったり。それでも、とても面白い!と思いながら、全国を歩いて回り、史料を読まれていたであろうことが、よく分かります。日本の文化は山を通して広がったのでは?と思えるほど、全国に進出していく修験者達の姿を見たような気がします。 …続きを読む
    きみー
    2016年01月06日
    5人がナイス!しています
  • 日本の文化に修験道が深く関わっていることがわかった。土地や人の名前などが変化してしまったものを読み解くところが面白かった。 日本の文化に修験道が深く関わっていることがわかった。土地や人の名前などが変化してしまったものを読み解くところが面白かった。
    垣内美希
    2012年12月08日
    2人がナイス!しています
  • 熊野、羽黒山、日光、富士箱根、越中立山、白山、伯耆大山、四国石鎚山、九州英彦山の九つの修験道の歴史について解説されている。情報が凝縮されているので、さほど厚い本でもないが読むのが疲れた。中世までは熊野 熊野、羽黒山、日光、富士箱根、越中立山、白山、伯耆大山、四国石鎚山、九州英彦山の九つの修験道の歴史について解説されている。情報が凝縮されているので、さほど厚い本でもないが読むのが疲れた。中世までは熊野の修験道が全国の修験道を支配していた。出羽三山で真言宗の湯殿山にだけ即身仏ミイラがあるのは天台宗の羽黒山との差別化のためだった。といった話題が興味深い。仏教がインドでは衰えてしまって日本にこそ本当の仏教があると平安時代頃には広く日本で考えられていたという指摘も興味深い。 …続きを読む
    御光堂
    1970年01月01日
    1人がナイス!しています

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