サウスバウンド 下

サウスバウンド 下

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年08月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043860029
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サウスバウンド 下

  • 著者 奥田 英朗
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年08月31日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043860029

痛快な面白さナンバーワン。絆と成長、そして勇気の物語!

僕たち家族は東京を離れ、沖縄の西表島に移住した。ここでも父は問題を起こして……。傑作ビルドゥングスロマン、完結編。 僕たち家族は東京を離れ、沖縄の西表島に移住した。ここでも父は問題を起こして……。傑作ビルドゥングスロマン、完結編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「サウスバウンド 下」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 下巻に入って、俄然、父親の一郎が主役に躍り出る。彼の造形上の祖型は、八重山に伝わるアカハチ伝承にあるのだが、同時に作家のイメージ形成の背後には思想家の吉本隆明があったのではないか。一郎の体格や風貌にも 下巻に入って、俄然、父親の一郎が主役に躍り出る。彼の造形上の祖型は、八重山に伝わるアカハチ伝承にあるのだが、同時に作家のイメージ形成の背後には思想家の吉本隆明があったのではないか。一郎の体格や風貌にも、それを偲ばせるものがあるように思う。ここに描かれる西表島、あるいは八重山は理想化されているのはもちろんだが、それを差し引いても、アナーキーな一郎には日本の中では最も暮らしやすいところだっただろう。ユイマールの精神が、まさに支配や搾取の対極にあるからだ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2018年07月24日
    455人がナイス!しています
  • 上巻の批判的感想は素直に撤回!上下巻読了後は流石と唸る展開。沖縄編こそ本旨であり、東京編はアンチテーゼとしてある程度のボリュームを必要としたのであろう。もう少しコンパクトであっても良かったとは思うが… 上巻の批判的感想は素直に撤回!上下巻読了後は流石と唸る展開。沖縄編こそ本旨であり、東京編はアンチテーゼとしてある程度のボリュームを必要としたのであろう。もう少しコンパクトであっても良かったとは思うが…。沖縄編中盤以降、東京編の不愉快さは著者の計略だと気づく。巧妙さの最たるは、類型を尖鋭化し「個」を際立たせた父親像に比して、平凡で常識的な小学生の息子を語り手にした作法。思いの外、政治色が強く思想的…とは言ってもイデオロギーではなく、プリミティブな捉え方での人間の在り様。反骨的で痛快な作品。#ニコカド2020 …続きを読む
    みも
    2021年01月05日
    230人がナイス!しています
  • 型破りな父は沖縄西表島に移っても、破天荒のままで、母・姉・僕・妹は振り回され続けるが、結局みんな父のファンなのだ。読んでいると元気になる本。上巻と違って沖縄を舞台にして広がりがでてきている。 型破りな父は沖縄西表島に移っても、破天荒のままで、母・姉・僕・妹は振り回され続けるが、結局みんな父のファンなのだ。読んでいると元気になる本。上巻と違って沖縄を舞台にして広がりがでてきている。
    遥かなる想い
    2010年06月20日
    209人がナイス!しています

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