幸福な遊戯

1990年 第9回 海燕新人文学賞

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043726011
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1990年 第9回 海燕新人文学賞

幸福な遊戯

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043726011

今最も注目される女性作家、幻のデビュー作!

ハルオと立人とわたし。恋人でもなく家族でもない者同士の共同生活は、奇妙に温かく幸せだった。しかし、やがてわたしたちはバラバラになってしまい――。瑞々しさ溢れる短編集。 ハルオと立人とわたし。恋人でもなく家族でもない者同士の共同生活は、奇妙に温かく幸せだった。しかし、やがてわたしたちはバラバラになってしまい――。瑞々しさ溢れる短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「幸福な遊戯」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題作を含む3つの中篇小説からなる。「幸福な遊戯」は、角田光代氏のデビュー作。文体は生硬さが残るが、作品の文学としての"純"度はむしろ高い。「海燕」新人文学賞も当然か。語り手のサトコには、疑似家族以外に 表題作を含む3つの中篇小説からなる。「幸福な遊戯」は、角田光代氏のデビュー作。文体は生硬さが残るが、作品の文学としての"純"度はむしろ高い。「海燕」新人文学賞も当然か。語り手のサトコには、疑似家族以外に何もない。したがってそれが崩壊した時、彼女は自身のアイデンティティを喪失する。しかもそれは築かれた当初からきわめて脆弱であったのだ。自分自身が何者であるかもわからず、当然ながら先行きに方向性もない。それは、この時期の角田氏そのものの姿であったのかも知れない。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2018年11月09日
    412人がナイス!しています
  • 『何がどこで間違ってしまったのだろう。どこで糸はねじれてしまったのだろう』。1991年に角田さんのデビュー作として刊行されたこの作品。そこには、デビュー作からすでに角田さんらしい主人公の女性達の不安定な心 『何がどこで間違ってしまったのだろう。どこで糸はねじれてしまったのだろう』。1991年に角田さんのデビュー作として刊行されたこの作品。そこには、デビュー作からすでに角田さんらしい主人公の女性達の不安定な心持ちが描かれていました。現実から目を逸らすかのように今の何かしらの『幸せ』に心を向けていく彼女達。30年も前の作品にもかかわらず時代をあまり感じさせないことに驚くこの作品。女性ならではの繊細な心の機微の描写に魅了されるこの作品。『幸福』とはなんだろう、改めて考えるきっかけを与えてくれる、そんな作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2023年09月22日
    174人がナイス!しています
  • 初期の作品らしい、とは思いましたが、まさかこれがデビュー作とは。なるほどそれで、文章が少し硬い感じだったのね。そして主人公の女性たちも、あまりに不思議キャラ。読んでる最中で何度もこれは「ばななさん」作 初期の作品らしい、とは思いましたが、まさかこれがデビュー作とは。なるほどそれで、文章が少し硬い感じだったのね。そして主人公の女性たちも、あまりに不思議キャラ。読んでる最中で何度もこれは「ばななさん」作品かと。(笑) 大好きな角田さん作品、これからも読み続けていきます。 …続きを読む
    ミカママ
    2014年11月29日
    93人がナイス!しています

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