続 巷説百物語

続 巷説百物語

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年05月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
768
ISBN:
9784048733007

続 巷説百物語

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年05月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
768
ISBN:
9784048733007
公に解決できない事件を金で請け負い恨みを晴らす小悪党一味たち。暗闇に潜むあやかしたちを描きながら、人の心の奥底をあぶり出す、傑作妖怪時代小説。 公に解決できない事件を金で請け負い恨みを晴らす小悪党一味たち。暗闇に潜むあやかしたちを描きながら、人の心の奥底をあぶり出す、傑作妖怪時代小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「続 巷説百物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • シリーズ第2弾とはいえ、前作とは全く雰囲気が異なりました。百介を語り手として又市一味の物語が成立している。その中で描かれる人の世に籠る闇の感情を物の怪の妖の姿に重ねていく美しさはたまりません。勧善懲悪 シリーズ第2弾とはいえ、前作とは全く雰囲気が異なりました。百介を語り手として又市一味の物語が成立している。その中で描かれる人の世に籠る闇の感情を物の怪の妖の姿に重ねていく美しさはたまりません。勧善懲悪というより、妖しき深みにはまるような感覚でした。連作短編でありながら連作短編でない味わいがあります。 …続きを読む
    優希
    2017年07月12日
    91人がナイス!しています
  • 京極さんの著作には縁がなかったというか、怪異話しはこれまで読みたいジャンルとはしてこなかったが、宮部さんの「三島屋百物語」を読んでからかな。それでも、好みとまでいかないけど。  続巷説とある通り、続編 京極さんの著作には縁がなかったというか、怪異話しはこれまで読みたいジャンルとはしてこなかったが、宮部さんの「三島屋百物語」を読んでからかな。それでも、好みとまでいかないけど。  続巷説とある通り、続編で且つ、ろうそくは消すのではなく、語り手がろうそく問屋の若隠居で、怪談奇談を蒐集しているてな設定。前編の旅で怪異現象を装うことを生業とした無宿人たちと出会い、それからというもの、何かというと彼らとの関わりが生じるという奇妙な百物語。  設定や雰囲気はおもしろいけど、終盤の凄惨な長い話しには、やや辟易でした。 …続きを読む
    onasu
    2017年05月15日
    26人がナイス!しています
  • 『巷説百物語』の隙間を埋めるお話の体裁をとりつつ、全てがクライマックスの中編『死神 或は七人みさき』へと繋がる。一藩全てを巻き込んだ陰鬱陰惨な事件に、豪快で無理矢理な始末をつける又市「済んだのです」。 『巷説百物語』の隙間を埋めるお話の体裁をとりつつ、全てがクライマックスの中編『死神 或は七人みさき』へと繋がる。一藩全てを巻き込んだ陰鬱陰惨な事件に、豪快で無理矢理な始末をつける又市「済んだのです」。闇の世界を覗き見ながらも、昼の世界で名を成してしまった百介。妖怪(ばけもの)遣いの無宿人・又市一味と、世間に顔向けできる程度のろくでなし戯作者。両者の間にある越えようとしても越えられぬ溝。『老人火』の最後の百介の寂寥感は、先に『後巷説…』を読んでしまった分、余計に感じられる気がする。 …続きを読む
    二分五厘
    2019年06月20日
    24人がナイス!しています

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著者紹介

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

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