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「続 巷説百物語」感想・レビュー
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シリーズ第2弾とはいえ、前作とは全く雰囲気が異なりました。百介を語り手として又市一味の物語が成立している。その中で描かれる人の世に籠る闇の感情を物の怪の妖の姿に重ねていく美しさはたまりません。勧善懲悪 …続きを読む2017年07月12日91人がナイス!しています
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京極さんの著作には縁がなかったというか、怪異話しはこれまで読みたいジャンルとはしてこなかったが、宮部さんの「三島屋百物語」を読んでからかな。それでも、好みとまでいかないけど。 続巷説とある通り、続編 …続きを読む2017年05月15日26人がナイス!しています
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『巷説百物語』の隙間を埋めるお話の体裁をとりつつ、全てがクライマックスの中編『死神 或は七人みさき』へと繋がる。一藩全てを巻き込んだ陰鬱陰惨な事件に、豪快で無理矢理な始末をつける又市「済んだのです」。 …続きを読む2019年06月20日24人がナイス!しています
著者紹介
京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。